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待ち遠しい季節を迎えるための恐竜たち/タミヤ ベロキラプトル 6体セット

 春が過ぎ、梅雨前線なるものが列島を覆い尽くし梅雨が到来する。
 人々は連日の雨天に憂鬱になるだろうが、生物たちは活力満タンで動き始める。そんな彼ら・彼女らにどうにか会わんとする私のような生物好きが野を掛け山を掛ける季節、それが梅雨。あぁ、早く梅雨よ来てくれ!
 そんな悶々とし続けては体に悪いので、逸る気持ちを昇華するためにこのキットを購入しました。

 「ベロキラプトル」。白亜紀後期に広く分布していた小型肉食恐竜。かつてこの大地を闊歩していた彼らは、今や図鑑の中もしくは、スクリーンを通してしか出会うことができない生物です。そんな過去も現在をも闊歩している彼らをプラモデルという形で手に入れることができる喜びは計りしれたものではありません。しかも開封すると、躍動感あふれる胴体たちがお出迎えしてくれるのですから。

 そして見よ、この強烈なハムストリングたちを!このしなやかで力強い後肢がダイナミックなモーションを生んでいるのだなと実感できます。実際に手にとって観察しながら、「いったいどのくらいの筋肉量で構成されているのだろうか」だとか、「この筋肉を維持するためには一日のカロリー量はどのぐらいのものだったのだろうか」などの疑問が浮かんでは消えていきます。

 なによりこのキットの面白いところは「6体で1セット」だというところ。様々な媒体にてベロキラプトルは「集団で狩りを行う社会性を有している」と描かれる事がありますが、その行動が行われている化石が見つかっていません。それだと矛盾が生じるのでは?と疑問が浮かぶのは当然。その疑問を抱いたまま図鑑をバッ!と開いてみましょう。求めていた以上の答えが見つかるかもしれません。

 完成したベロキラプトルを眺めると、すごくシャープな見た目に心奪われます。こんなにもカッコいい生物が大地を闊歩していた事実が人々を魅了し続けているのでしょう。
 さて、ベロキラプトルたちをどう仕上げていこうか、と考えながらパッケージを眺めると「お手持ちの図鑑を参考に塗装を」とのこと。本棚に目をやると、今まで収集してきた図鑑を含めた書物の数々。特に指定がないならこれでいったれ!と好きな図鑑を手に取りながら、どう息を吹き込んでいこうか。そう考えるだけで、白亜紀後期にいるような気にすらさせてくれるキットでした。

コロ助
コロ助

1992年生まれ。沖縄出身。生物とアークナイツ、ダイナソーJr.が好き。

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