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好きな漫画のあの場面が、完成したあとにリフレインする/タミヤ ロータス スーパーセブン

 「余分なものが何もついていなくて競艇用のボートみたいじゃない?」

 ケータハムスーパーセブンでのデートを終えて、にっこり笑う女子レーサーの青島優子。競艇マンガ、モンキーターンでも屈指の名シーンは主人公のライバルである洞口雄大と、準ヒロインの彼女によって繰り広げられます。

少年時代に読んだこのエピソードが今日の今日まで頭の中に絡みついてて離れない。大人になって初めてプラモデルを作ったあとに最初に検索したのは「ケータハムスーパーセブン プラモデル」というフレーズ。それくらい、自分の中では思い入れが強い存在です。

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 いま手に入りやすいスーパーセブンのプラモデルは、ケータハムではなく、ロータスの方のスーパーセブン。少年時代のあこがれも、時間を重ねすぎてはドロドロした情念に変わりかねないので、タミヤの1/24ロータススーパーセブンを作成することにしました。これが本当にすごかった。

 説明書の4工程目で前輪のサスペンションやステアリングのメカニカルな構造が一気に出来上がります。初めて作るのにフィーリングが良く、設計者と握手しているような感覚が最高に気分が良い。みるみる形になっていくし、オープンカーなので、筆塗りで仕上げるのであれば、ほとんど形にしてから塗装できます。ぐんぐん加速していく感じがとても楽しい。

 筆で全体を叩くようにして、ぼやけたタッチを生かして出来上がり。軽快さを持たせたくて、かなり明るい色調でまとめました。カーモデルの筆塗りは、タッチを存分に生かすと洗練されたフォルムと有機的な塗装の仕上がりの対比で雰囲気のある仕上がりになるのが楽しいです。

 完成後、一息つきながら「ボートみたいに余分なものがついていない」とはよく言ったものだなと思いながら、説明書の解説文を読んでみると「セブンには余分なものは1つもない代わりに、走ることを大切にする人のために必要なものはすべてそろっている」なんて書いてありました。「え、タミヤの説明書と青島、同じこと言ってる」と急に胸がグッと締め付けられました。思い入れのあるプラモデルって絶対作った方がいい、本当に凄い感動が待っています。

著:ティーポ編集部
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クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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