デザインナイフよりずっと厚みのあるステンレス製固定式の曲刃「スカルペルナイフ K-1」。少々乱暴に扱ってもびくともしない。切れ味はデザインナイフやカッターにはちょっとだけ劣るけれど、これが実に使い勝手が良い。
合わせ目消しのカンナ掛け、パーティングラインの処理、ゲート処理、殆どこれ一本で出来てしまう。それぞれ専用のツールには及ばないけれど、これ一本あれば、デザインナイフだとちょっと厳しい荒っぽい用途がカバーできる。パーツを外したい時に合わせ目に突っ込んで、無理やりこじ開けるなんてことをしてもびくともしない。硬化したパテをガリガリ削っても、もちろん何の問題もない。
プラモデル製作には便利な替え刃式のデザインナイフ。非常によく切れるし、マスキングテープの切り出しや細かいラインのカットには必需品と言ってもよい。だが、鋭いからこそ、すぐに切れ味は鈍くなる。さらに刃が薄いので、ちょっと荒っぽい作業だと刃がかけたりしそうで、少し使い勝手が悪い時もある。そんな時に今回紹介したナイフがあれば、荒っぽい作業も怖くない。
そして何より安い。概ねワンコインで買える。固定式だから、切れ味が悪くなったら研ぐなり、買い替える必要はある。しかし、鋭い切れ味が必要なら、デザインナイフを使えばよいし、この商品自体安いから買い替えも気楽にできる。用途に合わせて全部で「K-1~K5」まで、5種類の刃先が用意されている。いくつか使ってみたけれど、一番汎用性が高いのは曲刃の「スカルペルナイフK-1」。手元に一本あって損はない。ぜひ使って欲しい1本だ。