最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

おっかないアニキたちとトナカイと日本の竹?/ICM製フィンランド狙撃兵 (1940年 冬)のプラモデル

 雪が降ったら組もうと考えていたトナカイを箱から取り出した。ICMの1/35スケール『フィンランド狙撃兵 (1940年 冬)』という、おっかないアニキたちに使役されているトナカイのプラモだ。彼らと縁遠すぎて「そんなに人間の言う事聞いてくれるの?」と不思議に思うのだが、英語読みでreindeerで頭のreinが「抑制する」「手綱」という意味となり、馬やロバのように荷役を担っている模様。1939年末、ソ連の侵攻に対してタフなフィンランド人が敢然と立ち向かうなか、いつもの狩猟のようにお供にトナカイがいたそうだ。なんだかサンタクロースに対するイメージが随分とマッチョになってくる。

アイシーエム
¥1,925 (2026/09/17 05:09時点 | Amazon調べ)

 冬の極地においてはへたな戦闘車両よりも活躍しただろうトナカイ。キットは抜群のフォルム、精巧な彫刻により、まさにトナカイでしかない。ただその佇まいはタフさよりもキュートさの方が際立っている。尻尾の取り付けとか謎に微笑んでしまった。頭部~首まわりが一体パーツだったり、細な耳や角のパーツの分割が見事で切って貼ってに困難さはなく、合わせ目も目立たない。よく考えられてるキットで、この1/35トナカイだけでも買いだとオススメできる。

 冬の極地で戦い抜いたアニキたちももちろん精巧な彫刻でディテールされている。ICMのフィギュアを初めて手にした今回なのだが、実存パワーがとんでもなくてランナーの状態でも「うん。人がいるな」となる。狙撃銃と合わせてスキー用具がこれまた精巧で見つめるだけでもう嬉しい。マスターボックスといい、ウクライナ人のミニチュアはタミヤとはちょっと別ベクトルの熱量を感じる。「海外メーカーのプラモはなんか難しそう」というニガテ意識は一旦さておき、いちどは手にとってビックリして欲しい。

 組んでいるうちに外の雪はすっかり溶けきってしまったのでケント紙の上で撮影。十分に雪中行軍に見える。右端の長物のモナン・シガン小銃を背負っているのは伝説のスナイパー『シモ・ヘイヘ』を彷彿とさせるし、その上官で恐怖の『アールネ・ユーティライネン』(弟は伝説の撃墜王)が隣にいる気もしてくる。全てアクション映画の元ネタになっているかも……な『ラリー・ソーン』もいるような気が。この3名のおっかないアニキたちだけでも検索してほしい。私と同じく「なにこのマンガみたいな人たち!?」と震撼するはずだ。

ホビージャパン(HobbyJAPAN)
¥1,760 (2026/09/17 05:09時点 | Amazon調べ)

 ところで、キットのイラストを見つめているとスキーストックが「竹では?」と気になった。調べてみるとフィンランドと同じく隣国ソ連に対して危機感を抱いていた日本は軍事的協力関係があったとのこと。そんな中、フィンランド側に「銃火器に砲弾、スキーストック用の竹竿を日本より輸入」という記録があるそうで、スキーの本場で日本の竹が珍重されていたのがうかがえる。
 大戦時、日本の竹がスキー用具の最上位素材として、ひいては軍用品として扱われていたことに驚く。竹、凄いな。極地の最前線で活躍するトナカイを触っていたら、最後は日本の竹の話に触れることになる。想定外すぎるパッケージで楽しませてくれたプラモだった。次回、手にするICMのミニチュアには何が詰め込まれているのか楽しみだ。

アイシーエム
¥2,310 (2026/09/17 05:09時点 | Amazon調べ)
アイシーエム
¥1,117 (2026/09/17 05:09時点 | Amazon調べ)

関連記事