

製品化発表時に話題沸騰、店頭に並んでいるのはついぞ見たことがない……となると、『アーマード・コア VI』を履修していない自分でもさすがにプラモデルがどんなもんなのか気になる。そしてある日の午後、模型店の棚に再販されたナイトフォールが並んでいたので即ゲットと相成りました。おめでとう。
”量産機ファン”をターゲットにし、「シンプルな構造で組み立てが簡単なBANDAI SPIRITSオリジナルロボットプラモデル」と銘打った30MMというシリーズで発売されたため、ディテールとテクスチャでギッチギチに情報量が詰め込まれたACがあっさり塩味になっているのではないかと勝手に想像していたのですが、いやもうそんじょそこらのHGブランドで売られているガンプラよりもパーツ数は多く、ひとつひとつのユニットに刻み込まれたディテールの量と細かさがハンパない。簡単に言うと、味が濃い!

面構成がめちゃくちゃ複雑な上に微細な彫刻がこれでもかと入っているというのは、じつはシンプルな面の組み合わせでシルエットを形作るガンプラとは真逆と言ってもいい雰囲気で(だからこそガンプラはディテールアップと称してスジ彫りを足したり小さな穴を開けたりして巨大感やメカニカルな空気感を演出する方法が延々と編み出されているのだが……)、さらに色数を少なくまとめることで無骨さに拍車をかけていることがよくわかります。

肉眼で追いかけるのがちょっとしんどいくらいのディテールを見ていると、当然このまま組んでも陰影がバキッと出てカッコいいでしょうという気持ちになります。しかしただパチパチ組むだけではどうももったいない、ということで機体表面の汚れとか陰影をブーストしたくなります。カモン、タミヤのスミ入れ塗料。

タミヤのスミ入れ塗料(ダークブラウン)は泥汚れにも油汚れにも見えるし凹んだところに溜まればベージュのプラスチックに陰影が強く付いたように見えるので非常にユーティリティの高い塗料です。
パーツを組んだ状態でこれをドバドバ塗るとプラスチックが割れる恐れがあるので、パーツがワクにくっついた状態でじゃんじゃん塗ってからジッポーオイルを含ませた綿棒やティッシュで余分な塗料をざっくりと拭き取ります。寝る前にスミ入れ塗料を塗って、翌日拭き取ると凹んだところの塗料がしっかりと残るのでイイぞ。

すべてのパーツにダークブラウンが乗っかった状態でパーツを切り出し、説明書の言うとおりに組んでいきます。うーん、ガンプラとは全然違うユニット構成と、それに応じたパーツ分割……すなわち「ACならではの組み味」が旨いっ!そして非常に適当に拭き残したダークブラウンが全然気にならないっ!ビシッと拭き取ってスジ彫りだけを強調する「スミ入れ」よりも、むしろこっちのほうが似合うじゃないですか。

作る前に巷のモデラーが作ったナイトフォールをたくさん検索して眺めたのですが、それにしてもみんなとっても上手いしカッコいい。しかし自分で組み立ててみてわかったのは、このプラモデルってばどうやってもかっこよくなっちゃうんじゃないかということで、それもこれも「少ない色数」「小さな面積にものすごい量の面と彫刻がびっしり入っている」というACならではのメカデザインのおかげであるなぁと再認識させられたわけです。気の向くままにロボットプラモを汚したければ、AC6のキットはすごく良い対戦相手になってくれますね。そんじゃまた。