プラッツから様々な仕様のメイヴ雪風が発売されておりますが、私が作っているのはこちら。ブラックライトを当てると光る、ジャムセンスジャマー(メイヴの感情が昂った時?や、敵のジャムに偽装?するときにビカビカとマゼンタ色に光る、謎のカッコいい模様。アニメーションとして映える。)の蛍光デカールが付属したキットです。
OVAで設定色のカッコよさは充分堪能したので、プラモデルは違う色で塗ってみたくもあるのです。こうやって、何色で塗ろうかな~と考えてる時間がいちばん充実してたりします。さて、何か塗装のヒントは無いかなと思って部屋の中をウロウロしていると……。
やはり山下いくと氏のデザインといえば、初号機。紫と黄緑のカラーリングが印象的なんだよなぁ。新劇場版の初号機は、TV版に比べて少しビビッドな緑にシフトしてるんですよね。個人的には新劇場版の色合いの方が、僅差で好きです。
実はTV版初号機の色である紫(P)と黄緑(GY)は、この色相環で見ると全く正反対の色で、輪っかの180度反対側にある「補色」と言われる関係性の色です。そして新劇場版初号機の紫(P)と緑(G)は補色を一つ分ずらした「隣接補色」という関係の色にあたります。
そこで私はこの隣接補色をメイヴ雪風のカラーリングに適用してみたくなりました。新劇場版:戦闘妖精雪風になるかもしれないじゃないですか。ジャムセンスジャマーのマゼンタ色(RP)を基準にすると、その隣接補色はブルーグリーン(BG)です。機体を全部ブルーグリーンで塗ってみましょう!シュッ!
適当なシルバーのスプレーを下地にして、ボディーにはガイアカラーの蛍光ブルーグリーンを、キャノピーのクリアパーツには蛍光イエローをエアブラシで吹きました。白い部分はちょいっと筆塗りをして、最後にデカールを貼って完成!
いやしかし、E5系新幹線「はやぶさ」とか、初音ミクとかをバチバチに想起させるカラーリングになりましたね。というより、E5系や初音ミクが、隣接補色を使ったカラーリングだったんですね。私が知らなかっただけですが、思い掛けない発見というか、世の中のデザインの仕組みがプラモデルの製作を通して解る体験となったので、とても面白かったなと思う所存。
ブラックライトを当ててみると、デカールの蛍光マゼンタよりも、シルバー下地の蛍光ブルーグリーンが、それよりもクリアパーツに塗った蛍光イエローが1番明るく発光してしまったのは想定外でした。ジャムセンスジャマーを目立たせたかったんですが、やむ無し。南無三。
彩度の問題なのか、デカールの素材や、下地の問題なのかわかりませんが、色の仕組みと材料、下地、仕上げ等が全て絡み合う塗装の世界はとてつもなく奥深く、それだけに突き詰め甲斐のあるホビーだなと、改めて実感しましたね。
1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。