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アニメ『日常』からのプラモ『日常』でライジングした話/メカトロウィーゴ ウォーム&クール 東雲研究所ver

 「無人島に島流しされるとして、1タイトルだけアニメを持っていけるというならば、どの作品をキミは持っていくのだい?」と、友人からされたこの問い。10年以上経ってなお思考を巡らせているのですが、数ある候補のなかから頭一つ抜きん出る作品、それがアニメ『日常』です。

 その理由を述べるならば…

 「日本のアニメーションの文化と歴史を存分に味わえる本作。日常系アニメかと思いきや不条理かつエキセントリックな笑いの応酬、時間芸術として極まった演出と演技、声優陣の高マッチングに合わせてゲスト出演するレジェンド声優らの好演、美術表現に対する徹底的なこだわり、主題歌・挿入歌・BGM・合唱曲の秀逸さなど、アニメーション制作において今日まで積上げられてきた技術の粋をまとめあげたのが日本の至宝、京都アニメーション。物語性よりも日々の暮らしを細かく刻んでくるエピソードの数々は、何度鑑賞しても味わいは深まるばかり。さらにいうならば、etc. etc. etc …」

 と、延々語れます。

 そんな私にとって特別な存在であるアニメ日常。それがついにプラモデル化ッ! プラモ『日常』と言い放っても過言ではないキットがついに発売されたのです。

 注) 2015年に限定発売されたキットに、今回は特典が追加されての再販

 この『メカトロウィーゴ ウォーム&クール 東雲研究所ver (2体セット) 』は、メカトロウイーゴシリーズのボックスアートを手掛けてきた、あらゐけいいち先生の漫画『日常』(アニメの原作)とのコラボ商品となります。そう、ハセガワで展開されてきた本シリーズのアートワークを氏が手掛けてきた経緯があったので、ようやくコラボが叶った感があります。

 真っ先にプラモ『日常』の本体である1/35 はかせ、なの、阪本、そして1/20 はかせを形に。眩しいほどに真っ白。デカール(あらゐけいいち先生描き下ろし)で表情がパリッと仕上がる感じなので、だいたいで塗っても満足度高そうです。

 ちなみに真っ青の女の子は、メカトロウィーゴのオリジナルシリーズから付属している1/35 一般人さん。4体も組めるので、お得感スゴい。ミリタリーミニチュアと並べたりと、いろいろ遊べそう。

 肌色多めなパッケージのこちらは『Mr.カラー 特色セット 美少女フィギュアフレッシュセット』という、いつか美少女プラモデルを可愛く塗ろうと買っていたもの。そう、その時がきたのです。

 この特色セットには「平均的な日本のアニメキャラクターの肌色風に仕上がります」という組み合わせがあり、手順通り進めていくとアニメ『日常』な肌色がサッと発色しました。ジャストな肌色すぎて、この時点でもうライジングッ! 俺スゴいッ!(スゴいのはこの特色セット!)

 制服はピンクサーフェイサーを塗り残すように、シタデルカラーで仕上げました。水溶性で取り扱いしやすく、独自の塗料性能によって拭き取りと塗り足しが容易なので、こういった細かい塗り分けで大活躍します。シタデルカラーは「プラモデルを可愛く塗りたいッ!」という挑戦を、後押ししてくれる模型作りのベストパートナーかと。

 プラモ『日常』が完成ッ! 各デカールを貼りつけて仕上げていく際の高まりたるや… もう、ライジングが爆発です。最高すぎるプラモデル体験となりました。

 なお、メカトロウィーゴ “ウォーム”の方は接着剤不要の組み立てかんたんなキット。サクサクと組み立てきり、デカールを貼って以上完成としました。成型色の絶妙な色合いもあってか、アニメ『日常』の世界に入っても違和感なし。むしろプラスチックの素地のままの方が、アニメーションの雰囲気にマッチングしていてナイス。

 今回は個人的ベストアニメのプラモデルとあって、思わず頑張ってしまった。夢中で色を塗っていました。本キットは『日常』ファンにとって至れり尽くせりな内容でしたし、メカトロウィーゴ自体がとても調子の良いプロダクトだと体験できる機会ともなりました。他のメカトロウィーゴシリーズも、どしどし手にしていきたいです。

 それでは以上、あなたにもアニメとプラモのエキセントリックな高まりがありますように。 エンジョイッ!

ダテツヨシのプロフィール

ダテツヨシ

「つくる」をテーマに、世間話をしています。

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