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シンナーが怖い! そんなあなたに届けたい「お水でエアブラシ塗装」のススメ。エマルジョン系水性塗料。

▲エマルジョン系の水性塗料をエアブラシで塗装する時にとっても便利なのがこういった簡易ブース。塗料に匂いは無いけど飛沫はでる!! それをキャッチしてくれるものとして準備しておくと良いよ~

 エアブラシって大掛かりな設備が必要? 匂いが心配? なんかメンテナンスとか大変そう? そんな理由で二の足を踏んでいる人へ提案したいのがシタデルや、ファレホ、アーミーペインター、アクリジョンと言った無臭で、水だけで希釈や洗浄が可能な「エマルジョン系水性塗料」のエアブラシ塗装!

 ラッカー塗料とは違って匂いの心配が少ないので簡易ブースでも吹けて洗浄も水でOK。とってもお手軽で楽しい水性エアブラシ塗装のやり方をレクチャーしちゃうぜ!

 ラッカー塗料でのエアブラシ塗装ではシンナーを準備しますが、エマルジョン系の水性塗料は「水」でOK! シンナーの代わりが、水道からすぐに入れることができる「水」であることは、とても強いアドバンテージになります。匂い無しで準備も楽なのです。

▲僕はバケツや桶に水を準備して塗装してるよ! 周りを汚さないように、下に新聞紙や段ボールを敷いておくのがオススメ

 ファレホやシタデルカラー、アーミーペインターには「AIR」とラベルに書いてある塗料があります。まさしくこれが「エアブラシ用に希釈しておきましたよ」という専用塗料なのです!! エアブラシのカップにそのまま塗料を注げばすぐに塗装ができます。もし濃いな~と思った人は少量の水を入れてあげるだけでOKです。

▲アーミーペインターのウォーペイントエアーシリーズを使って、水性エアブラシ塗装の解説をしていくよ
▲まずはしっかりシェイク! ウォーペイントエアーは撹拌球が最初から入っているので混ざりやすくてgood
▲最初からエアブラシ用に希釈されているので、そのままカップに注いでいくよ。水性アクリル塗料は固まりやすいので一度に沢山注がずに使う分だけ注ごう
▲ラッカー塗料と同じ圧力で吹くのはやめようね。水性塗料は圧力高めで吹くと、詰まりもなくスムーズに吹き付けられるよ。0.1Mpa~0.15Mpaくらいがオススメ

 水性塗料のエアブラシ吹き付けのポイントが初手にあります! 下地にサーフェイサーなどを吹いている場合でしたら、いつものようにぶわ~っと吹き付けて良いのですが、プラ地にそのまま吹き付けるときは、以下の方法を覚えてもらえると綺麗に塗装することが可能です。

▲プラ地にそのまま吹く場合は、まず軽く砂地になるように、全体にうっすらと塗料を吹き付けるよ
▲こんな感じで表面が少しざらつく感じに。この足付けにより、塗料が垂れることなくしっかりと食いつくよ
▲乾燥したら本塗りをしていこう! 5cmほどの距離からゆっくりと上下して。全体を2往復程すればバキバキレッドに早変わり!!
▲同じ手順で鎧も塗っていくよ。こういった細かいモールドのあるパーツは、奥まった部分を先に塗っておくのがコツ
▲モールドをつぶすことなく、超鮮やかなレッドを塗ることができました! 赤い鎧かっこいいですね~

 最後は洗い方を紹介します! 洗浄も全て水でOK!! その手順をお見せします。

▲吹き終わったカップがこちら。塗料の縁部分が少し乾燥して固まり始めてるね
▲まずは水をカップ内に注いで、筆でカップ内に残った塗料を刮ぎ落とすよ! しっかりと奥まった部分ままでバシャバシャしてね
▲ここがポイント!! 筆で洗ったカップ内の水は「吹かずに捨てよう」!! そのままバケツの中にエアブラシをダイブさせて!!! ここで吹いてしまうと、固まった塗料がノズルに詰まることがあるんだ
▲カップ内から固まった塗料が無くなって、綺麗になったらバケツの水をすくってうがい開始!! これを繰り返すだけで良し!!!
▲仕上げの洗浄。僕のオススメは、別容器に移していたきれいな水で洗うこと。これでうがいをして、最後にカラ吹きすれば、洗浄はOKです!!
▲きれいな水を最後エアブラシから吹き出させれば、洗浄完了です!!

 コンプレッサーとハンドピース、後はお水と簡易ブースさえ揃えれば、簡単に均一な塗装面を手に入れられるエマルジョン系水性エアブラシ塗装。今はエマルジョン系の塗料もとっても豊富なので、ぜひこの機会にエアブラシ塗装にチャレンジしてみてください! プラモの塗装がもっともっと楽しくなること間違いなしです!!

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ふりつく

1989年生まれ。模型ホビーを愛してやまない雑食ライター。ステイホーム期間をきっかけにラジコンカーにはまり気味。

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