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【工具レビュー】水で洗えてエアブラシ塗装もOK!VICホビーの水性エマルジョン塗料の実力を検証

 あの、モアイみたいな顔が書かれた塗料……VICホビーのエマルジョン塗料が冴える時代。水だけで塗装が試しめる、非常に塗りやすい水性塗料です。

 おお、F-2のいい感じの濃淡色が出ている。これは結構アリなんじゃないですか!? これが水性塗料で楽しめます。空気圧を強くして吹き付けるなら、容器から直接注いだだけで、エアブラシ塗装もできちゃうし、エマルジョン系塗料ってすごいですね。

 時代は水性塗料戦国時代。さまざまなメーカーがしのぎを削り、新しい水性塗料を開発しています。ところで、家電量販店に結構前から並んでいる、この塗料。見たことありませんか? こちらはVICホビーというメーカーの水性塗料です。今回は航空自衛隊のF-2でよく見る塗料4色がまとまったセットを買ってみました。

 モアイ……じゃなくて、これ中世の兜なんですね。顎元には鎖垂れが覆っています。VICホビーのWebサイトでは似た中世の兜をかぶったキャラクターが描かれていて、こちらはグレートヘルム(バケツみたいな頭)で製品のキャップ部分を模しています。バラ売りだと容量が12mlなのですが、セット売りだと16mlです。

 このVICホビーの塗料の特徴のひとつがこのキャップ。どの製品も、横に開く方式で、押すことで一滴から出すことができ、注ぎやすいスタイルになっています。

 ボトルから取り出した濃度は筆塗り向きで、エアブラシを使う場合はVICカラー用薄め液を使います。推奨は少しずつ入れる、というものですがエアブラシでも数滴入れて気持ち流れやすくするというぐらいで良いでしょう。少しのアルコール系溶剤で流れを良くしてエアブラシで吹きやすく、そして食いつきを少し向上させます。

 エマルジョン系は最初は膜を作る方向で薄く塗るのがセオリー。ただこれはかなり薄めに溶いたので本当に透けるぐらいで膜を構築しています。0.1MPaレベルの出力を持つコンプレッサーがあれば、塗料1に対して溶剤0.5以下でも全然吹いていけます。

 水性塗料なのでツールの洗浄が水でできるのもラクなところ。ドバドバ注いでしっかり洗いましょう。吸収のよい紙などに吹き付けて、エアブラシ内の流路もキレイに。塗料が固まらないように、吹き終わったらすかさず洗浄するのがポイントです。

 ライトグレーは先端のレドーム部分に使われる色です。一気に吹きすぎないようにまずは膜をつくる、そして乾燥後にくるむという手順をしっかり踏みましょう。エマルジョン系なので、先端の針のようなピトー管が金属に置き換わっていても塗料を乗せることができます。

 ホワイトは脚庫の内側の色です。ほんのりうす緑がかった色で、青の上だとさすがに数回塗って発色させます。薄膜を作ってしまえば、その後は比較的早い。乾燥は塗膜の厚みによりますが、エアブラシの層を作るなら30分も待てば良さそうです。表面が水分っぽいツヤでなくなり、表記通りの半ツヤになるのもひとつの判断ポイントです。

 濃い青も発色しやすく、淡い青の上だとさらにキレイになります。F-2セット4色で、とてもキレイにまとまった塗装ができました。F-2の色って整備状態や見た場所の天候によっても結構印象が変わるのですが、これは塗装して間もないキレイ側な印象。私の好きなタイプの色です。

 結構ラインナップも豊富で、近年ではキャラクター向きの色、メカスペースカラーも用意しています。そしてミリタリー系の塗色はなかなかすごいものがあるので、棚で探してみると思わぬ出会いがあるでしょう。臭いがなく、使いやすいボトル、豊富でちょうどよい調整のカラーと、結構強力な塗料ですね。

けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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