ふーん、そういうのもあるのか!/貰ったプラモを組んでみる。

▲赤背景が映える箱。大陸のテクノロジー!?1/12 NIU E 電動スクーター。ふーん、そういうのもあるのか!

 プラモデル趣味の付き合いをしていると唐突に「君はこういうの好きなんじゃないかと思って……」とか、そんな言葉と共にプラモを貰ったりすることがある。大概の場合、その真意は半分ホントで残りの半分は「自分でもなんで買ったか覚えてないんだけど持て余してるのであげる」というような意味あいだ。

 真っ赤な箱がザ・中国!な感じの「NIU E 電動スクーター」はそんなような経緯でもらったプラモとしては上物だね。全くこのキットの存在を知らなかったし、実物のこともさっぱり知らない、けど貰ってみたら興味が湧いた。「ある日突然降ってくる」プラモとしてはじつに完璧。

 フタを開けるとやたらと作りのいい内箱が現れる。え?なに?「身近なスクーターをキット化しました」では済まなそうな高級感に驚かされます。

▲仕切りで保護されていたフロントフォークはスライド金型でで左右を一体成形。塗り分けは塗装済み!
▲単に白成形だと思っていたボディカウルもパールコートされている。
▲そこ、デカールじゃないんだ!各部の塗装処理に加えて細かい文字類は印刷されている。
▲ゴム製タイヤ、ライト類は透明、硬質鏡面シール、サスペンションや車軸には金属部品。マルチマテリアル!
▲サスペンションは実際に伸縮し、スタンドやステップ類も可動する。

 スケールモデルのメーカーとして定評のあるトランペッター社のプラモ。当然のように接着剤を用意して組み立てに臨んだらスナップフィットだった・はめ込み式、接着剤不要なのである……。しかも液晶表示からロゴ、外装のパールコートに至るまでおおよそ考え付く限りの塗装表現もパーツ状態で施されている。いったい何がトランペッター社にこんなベクトルの商品仕様を決心させたというんだ?

 1時間とかからずにサクサク組みあがる。説明書と別に同梱されているツヤツヤしたペーパーに気付く。スマホでざっくり自動翻訳すると「来るべき電動モビリティ時代の主導権を握らんとして開発され、国際的に評価も高いスゴイヤツなんだぜ!」というような旨が紹介されている。このプラモデル自体が中国の国策で作られたってことはないと思うんだけど、「自国製の革新的ガジェットを模型として送り出したい!広く紹介したい!」っていう使命感に溢れている。まぶしい!

▲20世紀おじさんなので「既に通過した21世紀ガジェット」に弱い。

 そう、未来はもう電動!(すぐに影響される)大変良いモノを組んだ。ふーん、そういうのもあるのか!電動つながりで未夢姉さんに乗ってもらおう。日中未来ガジェット連合だな(両方とも既に過去です)。

 追加で欲しくなったので検索してみたけど、今は初版の市場在庫だけっぽい。でもコレは良いプラモを知った。能動的に手に入れてないが故に積んでしまいがちだけど、うっかり貰ったプラモも組んでみるものである。僕の好きな「未来的ガジェットのプラモ」はロケットとかF1とかASIMOじゃなくても電動スクーターとかの日常系でしかもトランペッターみたいなメーカーからひょっこり発売されたりするのか……。模型売り場を散策するときのアンテナの感度が上がった気がするよ。

HIROFUMIX
HIROFUMIX

1983年生まれ。プラモデルの企画開発/設計他周辺諸々を生業にしています。