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黄色いフェアレディZに導かれて、プラモデルを買うために銀座を歩く。

 銀座は日本一のウィンドウショッピングができる場所だと思うし、たまに何かを買うにしてもハズレがない。というわけで、たまの休日に目的もなくブラブラする。でも今日は家を出る前にちょっと検索した。銀座四丁目のNISSAN CROSSINGにどんなクルマが展示されているか知りたかったのだ。

 お目当て其の壱はフォーミュラEの新カラーリングマシン。ノーズコーンからコクピットサイドへと流れるような一枚の面、タイヤを覆うフェアリングと空力パーツが繋がった未来的なデザインは、2018年から第二世代(Gen.2)になってから引き継がれているものだが、これも今年で見納めの予定らしい。日本でのレースもないし、電動のフォーミュラカーなんてめったに見られるマシンではないから、機会があったらなるべく見に行くようにしている。

 お目当て其の弐はやっぱり新型フェアレディZ(Version ST 6MT)だ。そのスタイリングについての評価は人によってまちまちだろうけど、私はわりと気に入っている。リアコンビネーションランプの処理やショルダーラインは初代のS30系を彷彿とさせるし、なにより衝突安全基準やら空力やらの制約があるなかで、わりとエッジの効いたノーズの形状〜ヘッドライト周りの造形を実現しているのが好きだ。
 何より、力強いというよりもどこかクールで、やや「可愛さ」も感じさせるイカヅチイエローのボディカラーが良い。バッキバキの黄色ではなくて、ほんの少し色褪せたような雰囲気を出しながらも複数層にコーティングされた不思議な反射。これがZの纏うノスタルジックな空気と最新のスポーツカーのシャープさを同居させるのに成功しているし、「もしプラモが発売されたら、さてどうすれば似るかな……」なんて考える。

 銀座四丁目交差点からタミヤプラモデルファクトリー新橋店までの距離は歩いて15分ほど。途中でランチを挟んだり、ライオンで極上のビールを楽しんでもいいだろう。日産車の放つオーラを胸いっぱいに吸い込んだ状態で、今度はプラモでいっぱいの空間に身を投じる。この、「来た・見た・買った」の高揚感は、ほんとうにプラモデルだけでしか味わえない最高の悦楽だ。

 タミヤプラモデルファクトリーの良いところは、タミヤ製品の現行ラインナップがほとんど欠けずに揃っていること。そしてもうひとつ、戦車なら国ごとに、飛行機なら時代ごとに、そしてクルマならだいたいメーカーごとに分かれて陳列されているということだ。さて、今日はどうしてもフェアレディZがほしい。Z33は発売当時に買ったし、極上の240ZGも堪能した。300ZXはちょっと古いキットなので……そうだ、黄色つながりで370Zのヘリテイジエディションを買ってみよう。

 パッケージをためつすがめつして、同じ自動車メーカーの歴史をなんとなくなぞりながら、見た目でプラモを買う……。これって、オンラインショップではなかなかできない。タミヤのサイトでこのキットと実車の解説ふむふむと読んで、箱を開ける。

 黄色いボディが飛び出してきて、勝利を確信する。黄色いZに導かれて、プラモを買った。黄色いボディをそのまま目で楽しむ。この370Zはこのボディの色が思い出になりそうだから、このまま組み上げて飾っておこう。いつか最新のフェアレディZがプラモになって、横に並べて飾れるようになるその日まで。

NISSAN CROSSING
営業時間/10:00 – 20:00
休館日/不定期
アクセス/地下鉄 銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座駅」下車。 A3・A4・A5出口を出てすぐ。
住所/〒104-0061 東京都中央区銀座五丁目8番1号

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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