アクリルガッシュを使ったプラモ塗装にチャレンジした日。

 「アクリルガッシュと呼ばれる絵具で塗装をする」というのは少し通っぽいというか、上手い人がやるようなことのような気がする。慣れ親しんだプラモデル用の塗料から離れるという不安もあるし、そもそもアクリルガッシュを使うメリットもよくわからない。だからこそ「こだわりの強い塗装」というイメージを持っていた。
 そんなアクリルガッシュを用いた塗装を試してみたくて、画材屋に行って買ってきた。たくさんの色を買うと、まとまった仕上がりにならなそうなので好きな色であるオレンジとブルーの2色と、調整用にホワイトを手に入れた。
 部屋で突っ立っている兵士のプラモデルに、塗料の定着をよくするためにプレミアムトップコートつや消しを吹いておいたものに色を乗せていく。

 まず驚いたのは、アクリルガッシュ自体がプラモデル用の塗料よりも粘りがあるということ。絵の具を混ぜるときも「練りこむ」という感覚だ。
 そうして、ブルーとオレンジを混ぜて出来上がったオリーブ色をフィギュアに塗りつけると、ガツンと塗料が乗り、隠ぺい力の強さに驚いた。べっとり乗った絵の具は乾燥するにつれてみるみるつやが消えていくのが面白い。
 ブルーとオレンジの混色の割合で、いろんな色が出来上がるし、そこにホワイトを足すと3色でもかなりたくさんの色を取り扱うことができる。

 出来上がった姿は思ったよりもミリタリーっぽくまとまったという印象で、これはブルーとオレンジでオリーブを作ったからだろう。
 それでいながら明るいところはオレンジ、暗いところはブルーで塗っているので「世界観」のようなものが混ざった感じ。塗る人の個性がわかりやすい見た目に仕上がったと思う。作業の後半、水分量の調整がわかってくると、薄めた絵の具がきれいに兵士の上から薄い色のベールをかぶせてくれることに驚いた。
 生地の厚みを感じる見た目はファレホを水で薄めながら仕上げた兵士と並べてみると一目瞭然。塗装における「重厚感」を身をもって理解することができた。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。