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自衛隊車両のプラモデルを「和の色」で塗る!/タミヤの軽装甲機動車とアクリルガッシュ。

 先日、画材屋にて「アクリルガッシュ ジャパネスクカラー」というものを見つけました。アクリルガッシュはマットな質感が特徴の有名なアクリル絵の具で、プラモデルにもよく使われます。そんなアクリルガッシュが日本の和の色をテーマにしたシリーズを展開しています。

 深緋、瑠璃色、海松藍……。和の色って、名前がどれもカッコいいですよね。日本にはさまざまな植物や文化を背景に、ものすごい種類の「色」があるんです。カッコいい名前の日本の色を使って自衛隊車両を塗れば、よりカッコよく作れるはずだと購入したのはこの2色。柴色(ふしいろ)と千歳緑(せんざいみどり)です。

 「千歳緑」は松の葉の緑のような濃くて暗い緑のこと。四季の中でも色が変わらない緑の葉の松は、不老や不変の象徴とされてきました。千歳緑は1000年後も変わらない松の葉のような緑という意味が込められた、とても縁起のいい色。そして「柴色」の柴はふしと読み、「山へ柴刈りへ行く」のあの柴(=雑木)を指していて、それを煎じた汁で染めた色なんだとか。かつては身分の低い色でしたが、江戸時代に茶系の色が流行し、一般的に使われるようになりました。2色とも日本の山から生まれた色なので、日本の山に溶け込む自衛隊の迷彩にも似合いそうです。

 千歳緑はそのまま使うと迷彩色としては明るすぎる印象。アクリルガッシュの 白でくすませ、黒で明度を落としたら車体全面に塗ります。サーフェイサー(下地塗料)は面倒なので吹かないで塗っちゃいます。ただしアクリルガッシュはツルツルした面に塗ると剥がれてしまうので、表面をやすりで荒らしておきます。絵の具なので水で薄められ、 においもなし!

 この絵の具には細かい粉が配合されており、塗るとしっくいのようなブツブツザラザラした感触になります。このザラザラがまたいい雰囲気を出してくれるんですが、厚塗りするとパテのように表面の彫刻を埋めてしまうので注意が必要です。工夫すればウェザリング(汚し塗装)にも使えるかも! 

 柴色はタミヤカラーの茶色(陸上自衛隊)よりも少し明るい印象。オリジナルの色と程よく似ていながら、どこか伝統的な日本を感じさせる色調なのでそのまま塗ります。

 塗料は薄くして何度も塗り重ねます。細い筆で輪郭を描き、平筆で塗りつぶすとしっかり迷彩になります。
デカールを貼り、ツヤ消しトップコートを吹いたら完成!

 使うとちょっと縁起が良くなりそうなアクリルガッシュ ジャパネスクカラーは全69色。カッコいい名前の色、縁起のいい色でプラモデルを塗るにはもってこいのマテリアルです。

ポン酢

2004年生まれ 学生と呼べるほど学んでいないプラモデル初心者 生まれた時から車好きで最近のマイブーム は戦前のレーシングカー

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