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真夜中のプラモデル。夜更かしの背徳感が呼び起こした大胆な汚し遊び。「バンダイスピリッツ 1/72 ジョーハウンド」

▲ジョーハウンドを汚したくてしょうがなくなりました! 時に5月2日午前1時。朝から仕事があるのに……

 プラモ作りが止まらない。抑えきれない……深夜に情熱が爆発!!
 お仕事のこと、朝のごみ捨てなど日が昇ったらやらなければいけない、あれやこれやがちらつきます。でも、そんなことは今はどうでもよいの!! 俺はこの一瞬を楽しみたいんだ!! 今すぐ、ジョーハウンドを汚したい、汚させてくれ!!!

▲境界アニキプラモの箱絵は、ダメージやテクスチャーマシマシで描かれています。ウェザリングの参考にもってこいですね~~

 とにかく、こんなに量産機のプラモがどかどか発売される「アニメ作品」は久しぶり(30MMとか言うなよ!! あれは完全オリジナルだぜ)な『境界戦機』。マジでアニキなプラモ展開なので、僕は境界アニキと呼んでいます。その中でもジョーハウンドは、ゴリラみたいな体型でひとめぼれ。成型色もめちゃくちゃ良いから、すぐに汚したくなってしまったのです。深夜に……

▲水性ホビーカラーを使用して、汚します。箱絵を見て、ダメージの色のイメージをすり合わせました

 汚すというと、茶色やグレー、黒を思い浮かべると思いますが、箱絵を見てみると、装甲には明るい傷の方が多く描かれています。
 車を擦ったりしたことがある人ならわかるかもしれません。基本塗装より一段明るくなったあの傷を……。さらに傷がつくと、金属の肌が露出して黒っぽく見えます。ですので、ジョーハウンドの成型色と同系色で一段明るい色をセレクトします。黒系はダークグレーを準備。

▲ボロボロの筆はウェザリングの朋友(パンヤオ)。穂先がバラバラになっているおかげで、ランダムな汚しが自然とできます
▲白が光で飛んでますが、中央におります。ペーパーパレットに使用する塗料を出して、パレットの中で混ぜ合わせたりしながら塗ります。白はより明るい傷をピンポイントで入れたい時に、各塗料に混ぜて使います
▲ダークイエローを混色無しの生でポンポン。ちょっと黄色味が強いですが、悪くないっすね
▲ライトブラウンに少し白を混ぜて、スポンジに含ませてみます
▲明るい色ポンポンすると、メリハリが凄く強調されます。歴戦感が出て一気に渋い仕上がりになりますよ
▲黒系をスポンジポンポンする時、いつもこうやってます

 僕は黒単色でスポンジに染み込ませることをしません。黒は本当に強い色なので、少量でもすごく悪目立ちします。それを抑えるのと、簡単に周りの色と馴染ませるために、先ほどポンポンした明るい色も一緒に染み込ませます。そうすると、このペーパーレット状で見られるまだらな雰囲気を模型にスタンプできます。

▲かっこよくなってきました!! でも。成型色とスポンジで塗った色がまだまだ喧嘩していますね
▲そこで登場するのがウェザリングカラー! すべてを平定する最高の汚し塗料です

 明るい色、暗い色、と様々な色をスポンジポンポンしていますので、そのままだとちぐはぐ感がどうしても出てしまいます。それをまとめてくれるのが、GSIクレオスのウェザリングカラーです。特にグランドブラウンは超万能なので、絶対に1本手元に置いておくことをオススメします。プラモ塗料の味の素です。

▲なんも気にせず塗りまくりましょう

 細かい塩梅など気にせず、ジャンジャン塗料を塗ります!! 完全に勢いで塗っていいんです!!

▲指紋とかもついていますが、気にしない気にしない! 全体にグランドブラウンを塗りました

 ウェザリングカラーを塗ったら、上記リンクの専用のうすめ液を筆に含ませて、上から下へと筆を動かして、ウェザリングカラーを流します。これが表面の汚れとなって、模型を引き締めますよ。

▲汚れの線って何でこんなに脳を興奮させるんでしょうね! 筆を動かすたびにどんどんかっこよくなっていきます
▲できました!!! 全体のチッピングもまとまって、さらにかっこよくなりましたね。楽しい!!
▲傷は、明るい色と暗い色が混ざっていることで、情報量が増してかっこよく見えますよ

 こんなに大胆にスポンジポンポンして、ウェザリングカラーを塗りたくって汚したのも久しぶり!! 深夜のテンションマックスな状態が、大胆にプラモを塗らせてくれました。
 『境界戦機』のプラモは、成型色によるほぼ完ぺきな色分けと可動という「バンダイのプラモポリシー」が入りまくったデザインなので、汚し塗装やツヤ感を変えるだけで、いきなりかっこよくなります。この塗装も30分ほどで完成しました。ぜひこの連休、ちょっと夜更かししてもいいかな~って時に境界アニキプラモで大胆な塗装を楽しんでください!! 

▲ユーチューブで見逃し配信みれまっせ。流しながらプラモ作ると楽しいっす
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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