プラモ作りが止まらない。抑えきれない……深夜に情熱が爆発!!
お仕事のこと、朝のごみ捨てなど日が昇ったらやらなければいけない、あれやこれやがちらつきます。でも、そんなことは今はどうでもよいの!! 俺はこの一瞬を楽しみたいんだ!! 今すぐ、ジョーハウンドを汚したい、汚させてくれ!!!
とにかく、こんなに量産機のプラモがどかどか発売される「アニメ作品」は久しぶり(30MMとか言うなよ!! あれは完全オリジナルだぜ)な『境界戦機』。マジでアニキなプラモ展開なので、僕は境界アニキと呼んでいます。その中でもジョーハウンドは、ゴリラみたいな体型でひとめぼれ。成型色もめちゃくちゃ良いから、すぐに汚したくなってしまったのです。深夜に……
汚すというと、茶色やグレー、黒を思い浮かべると思いますが、箱絵を見てみると、装甲には明るい傷の方が多く描かれています。
車を擦ったりしたことがある人ならわかるかもしれません。基本塗装より一段明るくなったあの傷を……。さらに傷がつくと、金属の肌が露出して黒っぽく見えます。ですので、ジョーハウンドの成型色と同系色で一段明るい色をセレクトします。黒系はダークグレーを準備。
僕は黒単色でスポンジに染み込ませることをしません。黒は本当に強い色なので、少量でもすごく悪目立ちします。それを抑えるのと、簡単に周りの色と馴染ませるために、先ほどポンポンした明るい色も一緒に染み込ませます。そうすると、このペーパーレット状で見られるまだらな雰囲気を模型にスタンプできます。
明るい色、暗い色、と様々な色をスポンジポンポンしていますので、そのままだとちぐはぐ感がどうしても出てしまいます。それをまとめてくれるのが、GSIクレオスのウェザリングカラーです。特にグランドブラウンは超万能なので、絶対に1本手元に置いておくことをオススメします。プラモ塗料の味の素です。
細かい塩梅など気にせず、ジャンジャン塗料を塗ります!! 完全に勢いで塗っていいんです!!
ウェザリングカラーを塗ったら、上記リンクの専用のうすめ液を筆に含ませて、上から下へと筆を動かして、ウェザリングカラーを流します。これが表面の汚れとなって、模型を引き締めますよ。
こんなに大胆にスポンジポンポンして、ウェザリングカラーを塗りたくって汚したのも久しぶり!! 深夜のテンションマックスな状態が、大胆にプラモを塗らせてくれました。
『境界戦機』のプラモは、成型色によるほぼ完ぺきな色分けと可動という「バンダイのプラモポリシー」が入りまくったデザインなので、汚し塗装やツヤ感を変えるだけで、いきなりかっこよくなります。この塗装も30分ほどで完成しました。ぜひこの連休、ちょっと夜更かししてもいいかな~って時に境界アニキプラモで大胆な塗装を楽しんでください!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)