これから飛行機のプラモを作ってみたいという人に向けて、いっしょにイチから楽しんでいく連載「初めて作るヒコーキモケイ」。前回、見事に飛燕を完成させた僕たち!! タミヤの1/72 飛燕は本当にかっこいいですよね~。
そんなかっこいい飛燕を、プラモのもう一つのお楽しみ「塗装」でさらに楽しんでみましょう! 塗装と聞くとなんだか難しそうって思う人も多いかもしれません。でも大丈夫!! まずは一緒にペタッと塗ってみましょう。心のモヤモヤは、そんな1手で意外と解消されるものです。みんなで楽しんでいきましょうね~~。
今回、塗装は筆塗りで行っていきます。プラモの塗装は缶スプレーやエアブラシ塗装など様々な方法がありますが、手っ取り早く始めて見るなら「筆塗り」がオススメ。省スペースで楽しめるので、準備やお片付けも簡単。特に昨今は塗料の性能が凄く上がっているので、「初めて塗装にチャレンジする人」、「小さいころになんだかうまくいかなくてしょぼんとした人」も大丈夫!!
乾かないとかダマになるなんてイメージは捨ててください。それが成功する秘訣です!!! それでは、今日から一緒に筆塗りを楽しんでいくツール&マテリアルを見ていきましょう。
塗料は、GSIクレオスの水性ホビーカラーを使用します。昔からある水性ホビーカラーのイメージで語ってくれる優しい人がたくさんいるのですが、その優しさはすでに過去の物。完全リニューアルしたので中身が全く異なります。ラベルに「AQUEOUS」という欧文が書いてある物が最新版です。匂いも少ないので、リビングや自室でも塗装が楽しめます。塗料が乾く前なら水で筆を洗ったりできますよ。塗料の伸びが良く、発色も抜群! 乾燥後は塗膜も強いです。
模型用の筆と一言で言っても、すんごい数が発売されています。迷わず、まずは「タミヤ モデリングブラシHF スタンダードセット」を買ってください。こちら3本セット(太い平筆、細い平筆、極細面相筆)。各筆が汎用性のある筆ではなく、得意なことにスペックを全振りしているスペシャリストなのが特徴です。3本揃って真価を発揮する毛利家のような筆セットで、3本を持ち替えながら塗っていきます。そうするとキレイに仕上げることができます。
図工や美術の時間で、絵具をパレットなどに移してから塗ってましたよね。プラモの塗装も同じで、塗料を塗料皿やパレットに移して使用します。そんな時に便利なのが、金属製の塗料皿。使い終わった後のお掃除も楽で、繰り返し使用できます。
塗料の性能をフルに発揮させる一番の方法は、「よく混ぜる」です。メーカーの人に聞いても、とにかく混ぜてくださいと言われます。オススメは「タミヤ 調色スティック」。金属製のスティックが2本ついていて、一方は攪拌用、一方は塗料を少量すくうことができる調色用のスプーンになっています。これ1本で攪拌と調色ができちゃうんです。
模型塗料は、薄めるだけで一気に様々な塗装表現ができるようになります!! 絵具で絵を塗った時も、絵具を水で薄めて、淡く薄くしながら塗った経験があると思います。模型塗料も同じことができます。そして薄めるのに専用の液体が売っているんですね。「水性ホビーカラーうすめ液」という液体を、今回使います。専用のうすめ液があると、塗料がキレイにうすまり、しっかりと伸びよく塗ることができます。
あとはご自宅にあるティッシュや、キッチンペーパーなどを準備! それで筆を拭いたり、お掃除したりしましょう。
これで、塗装の準備はOKです! 次回は飛燕の説明書を見ながら、塗装図の見方をご紹介します。それまでにぜひご紹介したツール&マテリアルを準備しておいてね! それではまたお会いしましょう~。