これから飛行機のプラモを作ってみたいという人に向けて、いっしょにイチから楽しんでいく連載「初めて作るヒコーキモケイ」。前回コクピットや、機体内部の塗装が終わりました。今回からメインディッシュである、飛行機本体を塗装していきます!!
飛行機模型はコクピットや内部パーツの塗装が完了したら、胴体や翼のパーツを組み立てて行くのがスタンダードな手順。飛燕では1か所だけ、説明書通りの順番で組み立てないことで塗装しやすくなる場所ががあります。説明書の「5」の手順です。
機首の上面は、反射した光でパイロットが眩しくならないようにつや消しの黒で塗られることがあります。この部分がキットでは別パーツになっているので、塗りやすい構成に思う存分甘えて先に塗装だけしてしまいます。
胴体パネルは、このプラモの分割でいちばんユニークなパーツ。パネル後方に長い板が伸びていますね。この長い板のおかげで、背中に合わせ目が出ない構造になっています。見映えがぐっと良くなるんですね。胴体パネルもランナーにくっついた状態で塗装して、塗装後に胴体とドッキングさせたほうがキレイに仕上がります。
水性ホビーカラーのシルバーは、その他の塗料より少し粘度が高い印象です。そして、他の塗料よりもよく混ぜることによって粒子が均等になり 、キレイな輝きを生みます。これでもかと言うほど混ぜてください。粘度が高いので、少しだけうすめ液を混ぜて伸ばしてあげるのもポイントです。
シルバーを少し薄く伸ばしているので、1回塗りでは下地のグレーが透けます。でも気にせず一旦全部塗ってください。乾いてからもう一度塗ると、ばっちり発色します!
胴体の銀塗装が完了しました!! この段階でも先ほどパーツ単位で塗った機首上面パネルと、胴体パネルは接着しないのがオススメ。このパーツは塗装のクライマックスで飛燕と合体させたほうがキレイに仕上がります。ここでご紹介した水性ホビーカラーのシルバーの使用ポイントをベースに、次回は翼の塗装に行きます!! 翼の筆塗りもちょっとしたコツで、かっこよく塗ることでができますよ。お楽しみに~。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)