これから飛行機のプラモを作ってみたいという人に向けて、いっしょにイチから楽しんでいく連載「初めて作るヒコーキモケイ」。今回はプラモを作るための道具、「工具」をご紹介します。飛行機模型を作るのに、実はそんなに特別な工具は必要ありません! これから組み立てる「タミヤ 1/72 飛燕」や国内メーカーのどこでも買える定番の飛行機模型なら十分楽しめますよ! さぁ、工具をゲットだぜ。
■模型工具のスター「ニッパー」
プラモは大きな枠に色々なパーツが繋がっています。それを切り取って、組み立てて行く遊びです。その最初の一手のパーツカットをする工具こそ、「ニッパー」です。これがないと始まりません。
■細かいカット作業は私にお任せ!! 「デザインナイフ」
デザインナイフやアートナイフと呼ばれている、プラモ作りには欠かせないナイフ。カチカチというカッターよりも小回りが断然効きます。パーツをニッパーでカットした跡を整えたりするのに大活躍します。
■穴があけられる魔法の道具「ピンバイス」
初めて飛行機模型を作った時にびっくりしたのが、意外と穴を開ける工程が多いこと。装備を変えたり、特別な部品を取り付けるために、穴を開けたりするんです。だからドリルを1セット持っていると便利。良く使われるドリルの径と、ドリルの持ち手がセットになっている物がオススメ。刃は径ごとに単品売りされているから、少しづつそろえると良いと思います。
■小さなパーツも怖くない!「ピンセット」
良いピンセットがあると、プラモ作りはスイスイ進みます。飛行機模型にはどうしても小さなパーツが入っていますので、ピンセットは必需品です。安すぎるものは、パーツをしっかりと保持できないので、ピンセットはちょっと奮発して良いものを買うのをお勧めします。
■削る作業をサポート!「ペーパーヤスリ」
パーツの表面を削って形を整えることが飛行機模型ではあります。この時とっても役に立つのが紙ヤスリです。様々な番手(400番や600番などやすりには目の粗さを示す番号がふられています。数が小さいほど目が粗く、ゴリゴリ削れます)がありますが、飛行機模型の場合は400~1000番くらいがオススメです。
■組み立てには絶対に必要な「接着剤」!!
飛行機模型のほとんどがパーツを組み付けるのに接着剤を使用します。接着剤は上の写真の白い蓋のタミヤセメント(売ってなかったらオレンジのミニサイズでもいいよ)と、下の写真の流し込み接着剤の2種類を準備しましょう!! この2種があれば楽しく飛行機模型を作ることができますよ。
■魔法の接着剤「タミヤセメント 流し込みタイプ」
接着剤で貼るとなると、「絶対にうまく貼れない……汚くなる」って思っている人が多いと思います。しかし! この接着剤は魔法の接着剤です。パーツとパーツの隙間に、蓋の裏にある筆をチョンと置くだけで、接着剤が勝手に流れ込み、パーツが接着されるのです。これは本当にすごいですよ。今後の製作パートで大活躍しますので楽しみにお待ちください!
■ダイソーの200円の木製お盆!!!
プラモを組むと、カットしたプラカスとか、テーブルに傷をつけてしまったりとかアクシデントが多発します。そしてへこみます。でも、このお盆があれば大丈夫。周りにフチがあるのでこの中に、切ったゴミやカスを閉じ込めることができます。さらにお盆が置けるスペースさえあれば、どこでも飛行機模型を作ることができますよ!
これだけあれば、飛行機模型を楽しく組み立てられます。しかも工具は一度しっかりと揃えてしまえば、ずっとプラモを楽しむことができます。良い工具でプラモ製作を始めると、楽しくて楽しくてしょうがなくなっちゃいますよ!! さぁ、明日もみんなでヒコーキモケイ作りましょ!!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)