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プラスチックの火を灯せ!/グッスマが放つフレイムエフェクト

 今日は「炎のプラモ」です。もうまんま、透明のプラスチックで抽象化した炎の形がパーツになっていて、これを組み合わせるとキャラクターをぐるりと取り巻く「フレイムエフェクト」を表現できる……というアイテム。プラモ作らない人からすると何を言ってるかわからないかもしれませんが、たとえば自分が作ったロボットのプラモや買ってきた完成品フィギュアの周りにこれをグルリと置くと、思ってるのの3倍「わ、なんか熱い闘志がたぎっている!」というふうに見えるんですよホントですよ。

 パーツ切り出してポンと置くだけのプラモなのですが、そのまえにこのワク(=ランナー)にくっついた状態を見てくれたまえ。この湾曲した火焔に沿って枠の方も優しくグニャリと曲がっているんですね〜。
 普通、金型というのは平らなオス型と平らなメス型がビタッと合わさってその隙間にプラスチックを流すもの。しかしこうやって全体がグニャーっと曲がっているのはなかなかありませんから、バス旅行でガイドさんに注意を促され、有名な地層とかを見るときみたいな「へえ、あれは珍しいものなのか〜」くらいの気持ちで眺めてもらえると嬉しい。ちなみに材質はABSです。

 3つのパーツを組み合わせる(接着剤を使わなくてもぴしっと組めます)と、ひとつの火焔ができます。で、これと同じ形のものが合計3セット入っているので床にポンポンポンと並べれば円形のフレイムエフェクトが出現。中心には直径およそ9cmくらいのスペースができますので、そこに好きな物体を置けばメラメラと力が湧き上がるスポットに変貌するというわけです。
 ほら、ただ単にロボットが置いてあるのとは明らかに違うボリューム感と気迫が感じられるでしょ。

 円形に並べなくても、好きなキャラクターの傍らに好きな数だけ好きな角度で置けばよろしい。猛然と炎を上げながら突進する武装テディ(改造パーツもりもり)みたいな演出も可能ですし、たとえばこの記事のサムネイルでお見せしたように、店舗でのディスプレイや豪快な鍋をやっている写真でひとバズリを狙うなど、その使用法は枚挙に暇がありません。


 そもそも人類が最初に使った道具である可能性がある炎、あらゆる局面で使えますからぜひとも手に入れましょう。黙ってああでもないこうでもないと手を動かして変わりゆく景色を見ていると、まるで枯山水を楽しんでいるようでおもろいんですよ……。さて、炎があるということは……?次回に続く!

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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