

履きやすくてかっこいい革靴には職人がしっかりと作りこんだものと、なんだかわからないけど履きやすい革靴がある。前者は履く人の足を計測して作られることが主で、それに加えて職人やメーカーの独自の理論が盛り込まれていて、話好きの職人だといろいろと教えてくれる。後者はどうかというと、どういうノウハウで作られているのかがわからないことがほとんどで、「柔らかくて履きやすいよね」みたいな話になることがほとんどだ。

ウクライナICM製の1/35 ドイツ軍突撃歩兵 1917-1918年は、後者にあたるキットだと思う。というのも背嚢が背中に触れる分がゆるく凹んでいるから。
この凹み、キレキレの3Dスキャンとデジタル造形を駆使したものとは明らかに違う柔らかな見た目をしていて、首から下げている帯状のものも、「ピタッ」というより「フワッ」という感じで、どれも柔らかに組み合わさる。この感じ、数年前に部下に「どうしても欲しい」と言われて譲ったラッセルモカシンというブーツメーカーの、非常に柔らかな靴を思い出す。

あの履き心地は仲間と話しても結局なんだかわからない良さで、上司もせいぜい「オン・ザ・ラストという製法で作っているからじゃないかな」としか答えられなかった。ICMのドイツ軍突撃兵の丸さや柔らかな造形は、履きやすい革靴にも種類があるように、組みやすく雰囲気の良いプラモデルにも種類があることを教えてくれたし、こういった雰囲気を持つフィギュアがプラモデルになるまで一体どのような過程を経るのか興味がわくきっかけとなった。

そうそう、この兵士たちヘルメットが頭に対してゆるいのだけど、それがまた雰囲気がよくボックスアートの雰囲気と結構あってたりするのも良いんですよね。