
実在の爆撃機「ノースアメリカン B-25J」。傑作ロボットアニメ『戦闘メカ ザブングル』にも登場します。このかっこよさに惹かれてハセガワの1/72 B-25のキットを作っていたら……「あれ、劇中に登場しているB-25と機首がなんか違う…あれれ??」と塗装中に気が付きました。ああ、何型かによって機首がちがうのね……(VF-1JとVF-1Aが違うみたいな)。悔しい! どうしてもあの機首が欲しかったので今度はちゃんと調べてB-25「J」を買ってきて機首のみコンバート! めでたく完成となったのでした!!

で、残ったH型をどうしよう……もう一機組むほどのマニアではないし、でもなんか楽しめないかな〜とランナーを眺めていたら閃きました。この機種の感じ、アレだよ「装甲ロボット兵 ラムダ」(宮崎ルパンに出てきたもの。飛行石のほうじゃないよ!)にしよう! ということでお気軽モデリング。頭のネジを少しゆるめて、資料もあえて見ずに「似てればOK」ぐらいの気分で作るのです。パーツが似てるからサクッと作ってみるというのが目的。マジメに再現しようと思うとそりゃ大変な労力で、いつ完成するのやら。だから子供の頃遊んだブロック遊び的にパーツを探して、似合いそうなパーツをバンバン接着していこうと思います。

限りあるパーツで「太い胴体」を作るのに、あーでもない こーでもないと検討して胴体が出来たらもう完成したようなもの(ちょっと言い過ぎ)。スキマとかは気にしなーい。必要とあらば、パーツも切って、デザインに合った形にして使います。どうしてもここに使いたい(例えば尾翼を足先に使いたいなど)というパーツ以外は、強度を増すために接着したり、ディティール追加要員として適当な位置に貼ったりします。こういう荒っぽい工作には「アクリサンデー 接着剤」が強くて早くてオススメ。ガンガン作業が進みます。


塗装は以前nippperの記事でオデさんが紹介していたアサヒペンの缶スプレーを使用。一部梨地的に溶けたりしましたが、まぁ味、ということで。使用した色はブロンズ。さらにせっかくだからいつもやらないことを、と「タミヤエナメルのゴールドリーフ」でスミ入れしてみました。なんか金というよりサンド系でスミ入れした感じに……スミ入れに使ってみるといつものベタ塗りに使う時はとは違った色味に見えるものなのか〜と不思議な体験をしました。
スミ入れを施したら、「手持ちのラッカー系の塗料を混色して作り出した黒いカッパー」みたいなので大げさにドライブラシ(筆先の塗料がカサカサな状態で擦るのではなく、塗料が筆に少し残った状態で筆をパーツに擦り付ける塗り方。今回はウエットブラシのようなやり方でやってみた)。これでだいぶ雰囲気が出ます。ドライブラシはお手軽に雰囲気が出て最高ですね。
そして最後は金色でハゲチョロチッピング!「塗装が剥がれて中から金が!!! 実はゴールド製だったのだ!」 という派手な妄想を実現しようと思い、金色がとてもきれいな「ガンダムマーカー ゴールド」を出してみます。そうしたらなんと、古くなっていて(10年くらい使ってないかも)色がブロンズになっていたのでした……。これでチッピングするとゴールド製からブロンズ製という都落ち。なんだかメッキが剥がれたみたいな存在になりました。

金でスミ入れしてみたら思ったような輝きにならなかったり、ガンダムマーカーの金は劣化してブロンズになっていたりと、まぁ「今回はシックに行けよ」と模型の神様がおっしゃってるんだなと素直に思ってそのまま使用してみました。結果はご覧の通りな落ち着いた仕上がり。頭部は前後で2パターンの顔となります。
毎回自分が思い描くような方向や、超絶仕上げを目指してると、時に「完成しない病」とかにうなさる恐れもあります。そうなって模型が完成しないのもちょっと残念。こんなふうに、ふとしたきっかけで余ってしまったプラモのパーツを切った貼ったしたりして、好きな形を作ってみたり、塗装に入ってなんだか上手くいかなくても、その流れに乗って気ままに作ってみるのも良い!手を動かすことは楽しいですし、完成するとやっぱり嬉しいです。息抜きモデリング、楽しいですよ!