
PLAMAXシリーズで発売されてきた「バルキリーの機首だけ」「歌姫のフィギュア」「パイロットスーツ」の意味が惑星直列の如く楽しめる「機首コレクション YF-29 GALAXY SET」でございます。1/20スケールで統一いされたアイテムたちがワンパッケージになることで見えてくる景色、それをギャラクシーライブ☆ファイナルのイメージでまとめる質感、とにかくハコを開けたときのありがたみがすごい。

「1/20スケールのVF-1」というむちゃくちゃに巨大なプラモデルの夢の続きとして発売されたのがVF-25、VF-31、そしてYF-29の機首だけを製品化した「機首コレ」です。飛行機模型の先っちょ……つまりコクピットとノーズ部分だけを1/20ならではのサイズで舞台化するというコンセプトもさることながら、今回のギャラクシーセットではプラモデルのために起こされたカラーパターンとして「ゴールド」を塗り肌で表現しています。プラスチックの色では表現しづらいシックかつゴージャスな輝きが嬉しい。

銀河の妖精ことシェリル・ノームの衣装は薄くパープルがかった濃紺で、メタリック粒子が練り込まれたプラスチックカラー。スキントーンや髪の毛のピンクも従来製品とは異なる色調にチューニングされており、プラスチックの色や質感でゴージャスさを演出する気迫に満ちています。

ランカ・リーはえも言われぬダークなメタリックグリーンを基調とした衣装で、こちらもスキントーンと髪色がアイテム全体の調和を意識した色調になっていて成形色を決めた開発マンのコダワリがヤバい。シェリル、ランカともに透明のパーツには薄くパールゴールドを思わせる顔料を混ぜ込むことにより、塗装ではどうしても表現しづらい反射を楽しめます。プラスチックの色で表現できることの幅を目一杯使った商品なんだな。

パイロット(早乙女アルト)は簡易ながら可動式となっており、これは既発商品が紺色のパーツだったのに対して今回はあえての白いプラスチックで素材感を押し出しています。シェリル/ランカとは対照的に「設定どおりにするなら塗り分けが必要なアイテム」だけに、どんな塗料でもしっかり発色する白下地をチョイスしたのは「塗る人」のことを考えた結果なのだな……と。

そしてめっちゃくちゃゴージャスなのが大判デカール(✕2)です。機首コレシリーズは基本的にシールでマーキングを再現する仕様となっていましたが、今回はギャラクシーライブ☆ファイナルのビジュアルをあしらったデザイン、ランカ、シェリル、早乙女アルトそれぞれの面相や細部の意匠もまとめて再現するために水転写デカールを採用。機体のサイドのエッジを境に上下で分かれたグラフィックと、まるごと1枚まとまったグラフィックを入れることによって貼り込むときに万一不整合が起きても補修に備えられる内容となっています。

総じて「コレ全部成立させるにはそれなりにモデラーとしての足腰が必要だな!」という内容ではあるのですが、それにしてもプラスチックパーツの色、塗装による質感表現、そして大判デカールの使い方を贅沢にまとめあげた1/20 minimum factoryシリーズの集大成的アイテムになっています。何より、メカと歌と三角関係というマクロスワールドの成立要件をワンパッケージで存分に味わえるひたすらゴージャスな景色が一挙に手に入ることが面白すぎるので、私もこれから『時の迷宮』を爆音でかけながらデカール貼りに挑みたいと思います。みなさんも、ぜひ。