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ミリアとクァドラン・ローが好きなら、バンダイスピリッツのVF-22Sのプラモデルを買って愛でましょう。

 巨大な女性が好きなのとクァドラン・ローが好きなので、自動的にVF-22Sミリア機は買わざるを得ないという事情がありました。『マクロス7』に登場するこの赤い機体、バンダイスピリッツのキットではショートカットチェンジと呼ばれる差し替え変形ギミックがありますが、私はもう絶対にバトロイドで組むもんね……と決めていたのでノーチェンジで参ります。

 ハコを開けて驚くのはとにかくクリアーパーツがキレイだということ。同シリーズのYF-19やYF-21(いまだ店頭で見かけたことなし!)から話題になっていたピンポイントバリアパンチも初めてお目にかかりましたが、いやぁすごくバキバキしたイエローグリーンで素晴らしい。

 オレンジイエローのキャノピー(コクピットの窓)には偏光素材が練り込まれているので見る角度によって色合いが微妙に変わります。こういうのは塗装でやると難しいことですから、プラスチックという素材でどんな「WOW」を生み出せるかなぁ……と日夜考えているであろう企画マンの顔が目に浮かびます。

 各種センサー類もバキッとしたクリアーオレンジ。機首の上下パーツで挟み込むセンサーなんて、「バトロイドとファイターの両形態で大きさも位置も全然変わっとるやんけ〜」というツッコミ待ちみたいなところがあります。このプラモデルが完全変形ではなくて「それぞれの形態で見栄えのするアウトラインとディテールのあり方を考え、ユニットをごっそり入れ替えて遊ぶ」というコンセプトを持っていることをよく体現したパーツだと言えましょう。

 ところで繰り返しになりますが私はクァドラン・ローが好きです。VF-22はクァドラン・ローという地球外の巨大な生命体が乗り込む異形のロボットを下敷きにしたデザインなのですが、いわゆる「カッコいいロボット」の文法から外れたテクノロジーと容姿を地球生まれの可変戦闘機と融合させるというのはメカデザインとして面白すぎると思うんですよね。脚のつくりとか関節の位置なんて、いわゆるフツウのロボット模型とは全然違う。

 頭部〜胸部にかけてわりとちまちました組み立てが続くのに、脚部はザクザクと小気味よく組み上がり、股関節の上に腹のユニットはなく、いきなり胸部がドカンと乗るのも嬉しい。プラモデルは後半にかけて尻上がりにペースアップするような組み心地があるとアドレナリンがじゃぶじゃぶ出るんですが、このプラモデルは意図せずそういう構成になっているのがめっちゃいいと感じました。

 ミリア機を組んだならマックス機も組まなきゃよ〜と思っているところですけど、しかしまあ本当に組み心地よくするすると異形のバトロイドができあがっていくこの感じは非常におもしろく、さらに店頭でわりと買えるというのがさらに素晴らしいことだと思うので皆さん買って組んで「やっぱりクァドラン・ロー好きだわ〜」ってバンダイスピリッツの方向に向かって叫び続けましょう。いつか発売されたら、我々のおかげです。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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