白磁のように美しい超兵器プラモ/ハセガワ VF-1J/A ガウォーク バルキリー。

 アニメ「超時空要塞マクロス」、見たことないんだよね~という人に、是非プラモから入門してみることをオススメしたくなるほどかっこいいプラモを先日組み立てましてね。写真の戦闘機みたいなロボットみたいなやつがそう、ハセガワのVF-1J/A バルキリー ガウォーク形態です。

 戦史入門としての戦車模型……。ガンダム入門としてのガンプラ……。様々な物語(歴史も含む)に登場する花形の戦闘兵器。そんな戦闘兵器の造形、3次元の情報を摂取するには、プラモデルを組み立てるのが最適解(プラモ原理主義)。プラモデルをメディアミックス展開の一部と拡大解釈すれば、すべてのプラモデルが物語の入り口になり得るハズです(プラモ脳)。よく知らない話やメカでも、プラモデルを作るところから始まる出会いって、多角的で立体的な、あなただけのストーリーになるんじゃないでしょうか。

▲主翼の情報量がすごいんじゃ。

 スジボリは太いものと細いものとメリハリがバッチリ効いています。そして極小のリベット!アニメのように誇張した表現ではなく、リアリティを感じる彫刻ですね。

▲組み立ては速乾の流し込み接着剤がいいです。薄いパーツ同士のエッジがビシっとキマってウルトラヘヴン。
▲ギアによって可変翼が左右連動して動くんですね。トムキャットのプラモで見たことある仕組みだ……!
▲急にロボっぽくなってきたぞ……

 飛行機のジェットエンジンがロボットの足みたいに変形してホバリングするのが、ガウォーク形態(飛行機と人型ロボットの中間形態!)のミソですが、今回のキットのミソもここ。この足、意外とよく動くんですけど、ありとあらゆる手段でグレーのポリキャップを隠していて、まったく「可動プラモ」っぽさを感じないんですよ。

▲極小のパイロットの彫刻によって、「あぁ、こんな大きさの戦闘機なんだな」というイメージが物凄く掻き立てられますね。
▲Zガンダムみたいなダクトだ(バルキリーが先です)。

 とにかく随所に配置されたディティールがぐるぐる眺めて楽しいプラモです。リアリティの為だけでなく、ただ単にディティールがミチミチだと気持ちいいんですよね。リストの超絶技巧曲のような、ヴァン・ヘイレンの速弾きのような。

▲伝説の爆撃機!(爆撃機ではない)

 戦闘機からロボットが生えとります。シュールでリアルで、めちゃくちゃカッコいい。変形はしないんですが、その分スキのない造形が楽しめます。専用の曲線的なスタンドもいい。

▲謎の超兵器感。ハンドパーツが異常なほど表情豊か。

 アニメでは作画されないようなところまで、手に取る様にわかる……。というかプラモなので手に取ってます。数年前にTVシリーズも含めて初代マクロスは一通り見たのですが、ここってこんな形してたのか!?という発見が沢山あってびっくりしましたよ。またもう一度アニメを見たら、見方が変わりそうです。

 ハセガワのガウォークバルキリー、プラスチックは白磁のように真っ白で、とても美しい成形色です。だからもうちょっとだけこの状態で飾っておこうと思っています。久しぶりに「愛・おぼえていますか」を見て、それからどうするか決めようかな。しばらくホバリングして待っててくれ。

ハイパーアジア
ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。