すべての人に優しいプラモ/エアフィックスのティーガーVSシャーマンの足周りにシビれる!

 寅年だからティーガー!というのは今年1000人くらいのモデラーが提唱していることなのですが、激しくコスります。いやはや、なにはともあれこのパッケージですよ。戦車界のシャアザクとガンダムの対決セット。もはやプラモで紅白歌合戦と言っても良い最強と最強の組み合わせ。しかし安い!目玉が飛び出るぜ……。これが完全新規金型のバリバリ新製品で、さらに両方ともとんでもない内容だと知ったら、アナタもすぐに欲しくなるはず!

 1/72の戦車模型では足回りのパーツが細かくなりすぎるので、組みやすさを優先してこんなふうに転輪が一体になっているなどの工夫があります。履帯(キャタピラ)もコマがバラバラなのではなく、ある程度まとめてワンパーツになった「部分分割履帯」と呼ばれる仕様。なるほどこれは組む人に優しいしディテールもカチッと決まって楽しそうですね〜、なんて思いながら袋を開封していると……。

▲なんかもうひとつ、完成した足周りがごっそり入ってるじゃないですか!

 まあね、ドイツ軍の戦車というかティーガーというのは転輪の枚数がむちゃくちゃ多くて複雑に噛み合った形状だからこんな工夫もさもありなんですね(本当か!?)。じゃあセットになっているシャーマン戦車のほうはどうなんですか。こっちはさすがにフツウでしょ?と思いながらさらにランナーをしゃぶるわけですよ。

▲うわー、できとる!!

 こちらもメーカー曰く「組み立て済み」の(正確には無理やりワンパーツで成型した)転輪と履帯が左右それぞれまるっと用意されています。切り出して車体にバコンと接着すればハイおしまい。そんなお気楽なモデリングもいいんじゃないすっかね……という提案がここにあり……。

▲もちろんバラバラで立体的に構造が再現された足周りも同梱。
▲ワンパーツでは表現できない「左右に立つ歯」がこちらではきちっと再現されておるわけです。
▲これが全部入りなんですよ!

 なんとこのキット、ふたつの戦車に加えて接着剤も塗料も筆も入ってる「ギフトセット」な内容。さらに時間と手間のかかる足周りの組み立てにはEASYモードかHARDモードかを選べてしまうという素晴らしいおもてなしもされていて、もはやおせちと見紛うばかりの絢爛なアイテムとなっております。ビギナー/ベテランを分けることなく、その日の気分でどちらを使ってもいいのよ〜というプラモの開発は当然コストがかかるわけですが、こうやってイギリスのアニキが真心込めつつ安価に提供してくれるっていうのはホントにいいもんですね。ということで今年もやっていきましょう。そんじゃまた。

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>
からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。