二重反転式ローターの迫力!/ロシア製万能ヘリコプターのプラモデル。

▲上陸作戦を支援する感じのパッケージアート。

 ヘリコプターというと、日本国内でも目にする事が多い航空機。消防ヘリ、報道ヘリ、ドクターヘリなど様々なところで使われているってのがミソなわけですが、それらは大抵メインローターとその回転によるトルクを打ち消すテイルローターを備えたシングルローター機。しかし世の中には見た目にも面白い二重反転式ローター式のヘリコプターがあります。メインローターが上下二段構えとなっていて、それぞれ逆方向に回転してトルクを打ち消すというメカフェチ的にも面白い機構なのです。
 ロシアの航空機メーカー、カモフ(現在はライバルでもあるミルと合併しロシアンヘリコプターズとなっています)が得意とするのがこの二重反転式ローターであり、カモフが設計したヘリコプターはほぼこの機構を踏襲してて一目でカモフの機体と分かる程の特徴を持ってます。むしろカモフ以外でこの二重反転式ローターを採用してる機体を探すほうが難しいぐらい。
 そんな二重反転式ローター大好きカモフが設計したカモフKa-29ヘリックスBのプラモデルを組んでみましょうか!ご当地らしくズヴェズダ製のプラモです。

▲機体が左右真っ二つなのが分かりやすいパーツ構成。

 実機は基本型Ka-27をベースとし、救難ヘリや対潜ヘリなど様々なバリエーションが存在しています。このキットは(パッケージには書かれてないものの)Ka-29と呼ばれる輸送攻撃ヘリ。ヘリックスというのはNATOコードネームと呼ばれる西側が勝手に付けた名前。ちなみに民間用のKa-32は日本のアカギヘリコプターが一機導入しており、日本国内で目にする機会もあるといえばある機体なのだ。ズヴェズダのキットは他にも救難ヘリバージョンなどのバリエーションキットがあります。

▲凸リベットがなんともいえない無骨さを演出。

 箱を開けるといきなり飛び込んでくる凸リベットの嵐。いやあこれは気持ちよいぞ…!よくよく見るとパネルラインも凸モールドだったりするのでちょっと古いキットだという事に気付くわけですが、露骨なまでに深いハッチのディテールなどのメリハリがとても気持ちよく感じます。とはいえ…

▲スリットにかかるように押し出しピン跡がある…!
▲タイヤを見てみると結構ハデな型ズレが。

 ちょいとインターネットで調べてみると大元は1997年のキット。これはなかなか古いキットですな……?! 現行のキレッキレのズヴェズダ製品をイメージしてるとちょっと肩透かしを食らうので注意。海外製品はよくパッケージ替えて旧キットを再販したりするので調べてみるのは大切なのですね。

▲とはいえ組めないわけじゃないぞ!
▲複雑なローター基部もわくわくするな!

 説明書もロシア語と英語の併記のみだけどなんとか頑張って組んでみる。スタブウィング(ロケットポッドなどの武装を吊るす短い翼の事)の支柱が梱包時に潰されて折れ曲がっちゃってたのでプラ棒に置き換えちゃってます。ネットで実機の画像は出てくるからそれも参考にしながらなんとか組めたんですが……、いや組み上がると超絶かっこいいんだコレが。二重反転式ローターの特徴でもある短いテールブームや高さのあるローターのお陰でコンモリとした不思議なシルエットを描いておる。コンパクトな機体故に機体サイズが制限されやすい海軍が重宝しているのも納得です(背が高いのが難点だけどね!)。

 まあなんでこの機体かというと単純に僕が好きなんですよ二重反転式ローター。カモフは戦闘ヘリのKa-50とかも作っていますが、僕はこの寸詰まりなKa-27ファミリーが好きなのです。いつか作ってみたいなーと思って模型屋で見かけて「その時がきた!」と思ったんですが、なかなかどうして苦戦しつつ好きな機体ならなんとかなるもんです。ぺぺっと塗装して仕上げちゃおうかな!時には面白いもんですぞメイドインロシアなヘリコプター!

内藤あんも
内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。