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日本海軍の逆ガルアニキはまさにR.Y.U.S.E.I.の如き煌めき。ハセガワ 1/48 流星改。

▲ハセガワのR.Y.U.S.E.I.で今夜は煌めこうぜ!

ハセガワの1/48スケールには日本が太平洋戦争で送り出した様々な飛行機がラインナップされています。零戦はもちろん、俺が初めて飛行機模型に興味を持って模型の棚に行った時「色はみんな緑色なのに、違った形をした飛行機がいっぱいあるな……」ってなったもんです。太平洋戦争の真珠湾攻撃で世界にその名を知らしめた日本の三羽烏「零式艦上戦闘機(零戦)、九七式艦上攻撃機(九七艦攻)、九九式艦上爆撃機」はもちろんのこと、その後継機たちも1/48スケールでコレクションできます。そのひとつが今回ご紹介する「日本海軍 愛知 B7A2 艦上攻撃機 流星改」です。

▲箱絵が超かっこいい!!!! この頃の流星改とか天山とかパッケージアートがキレキレです

日本海軍が誇る逆ガルウイング。それこそがこの流星改の最大の特徴です。ぎらついてますね〜。開発したのは愛知航空機。三菱や中島などの様に日本の攻撃機や爆撃機、水上機などを開発していた企業です。流星は、これまで日本海軍が艦爆と艦攻と分けて作ってきたものを一つに統合して、どっちもできるすごいやつを作ろう! という目標のもと開発された飛行機です。つまり無理難題を突きつけられたやばいやつです。その試行錯誤の末、辿り着いた姿がこの逆ガルウィングの姿なんです。

▲このキット、かならいパーツが細分化されています。こちらは胴体や主翼関係
▲コクピットやエンジン。特にコクピットだけでランナー1枚を丸っと消費。小さい部品を多数取り付けます
▲タイヤは飛行機の重さで地面と接する部分が変形します。これをよく自重変形タイヤなんて模型的に呼びます。この形状を再現した状態でタイヤはセットされています
▲窓枠も各ブロックごとに別パーツ。合わせの精度はピッタリいきますのでご心配なく
▲コクピットです。流星改は2人乗り。中央にある様々なボタンがついているものは「一式空三無線機」。かっこいいパーツですね〜
▲コクピットの下にウニ漁師が使う箱みたいなのがついています。これは照準孔です
▲ランナー1枚にびっしり入ったパーツを貼っていくと、どんどん解像度が増していきます
▲そしてほとんど見えなくなりますが、チラ見えしている部分は解像度の高いパーツが多いですね。覗き込まれても安心ですよ
▲カウルフラップは開閉選択式。こちらは開状態
▲排気管は1本ずつ貼るよ。ピンセットでしっかり固定してやっていこう!
▲細かいコクピットやエンジンをクリアーすると、とうとう逆ガルウィングとご対面!このライン、たまりませんね〜
▲最高だぜ……このボディラインの美しさ!!!

パーツはかなり細分化されています。特にコクピットやエンジン周辺。飛行機の形になるまで少しだけ工程が多いプラモです。1日目は中身、2日目に飛行機の形へとゆとりを持って作ると良いと思います。自分もそうしました。翼が付く瞬間が本当に最高です。戦闘機よりもでかい胴体に、大型の逆ガルウィングがはまった瞬間はこの流星改のハイライトとも言えると思います。

▲グレー一色だと日本機とは思えない雰囲気ですね
▲エントリーグレードガンダムを隣に寝かせてみると、このプラモが結構でかいってわかると思います
▲後ろ姿は逆ガルウィングのセクシーポイント!

流星改は艦上機でありながら、空母への搭載は実現せず、陸上運用のみに終わってしまいます。そんなストーリーもあり、ゲームの「艦これ」で空母に搭載して使用した時はちょっと嬉しかったもんです。零戦があまりにも日本機の象徴として前に出過ぎていますが、その影には個性的な日本機がたくさんいます。プラモを通してそのような飛行機を知るのはとても楽しいと思います。ハセガワの1/48スケールの棚をみて、そんな仲間をぜひ作ってください。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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