

最近のお絵かきは仕事も趣味もすっかりPCやタブレットを使ったデジタル派になってしまった自分なのだけど、好きなアナログ画材にアメリカ製の「Dr.マーチンカラーインク」というのがある。古い言い回しだけど「舶来品」が醸すカッコよさに溢れている。
このインク、1色毎のフタにスポイトが付いている(!)のが特徴。ペースト状の絵具を溶くのではなく、あらかじめ液状のインクを水で薄めて任意の濃さで塗るというのが当時中学生だった自分にはカッコよく思えた。
ところでこの瓶、「模型に使ったらとても便利なのでは?中身がカラになったら使ってみよう!」と思い立ったのだけれど、アナログ画を描く機会がめっきり減ってしまって全然空く気配がない。もっと言えば自分はカラーインクを結構薄めて使うので、そもそもそんなに頻繁に使い切るような画材でもなかったんだよね。特に緩い趣味で使う程度だと……。

……というわけで、この便利そうな瓶だけ手に入らないかと捜してみたらありました。どうやら「スポイト瓶」で検索すると色々ヒットする。
スポイトもガラス製でツールクリーナーなんかの強めの溶剤への耐性も高い。試薬なんかを扱う仕様で理科室でお世話になっていたこともあるかもしれない。肝心のスポイトが割れてしまうから攪拌ボールを入れて振ったりしてはいけない。攪拌不要の溶剤類に使う前提になります。

塗料の乾燥を遅らせるリターダーの添加にも便利。ドバっと加えちゃうと想定よりも乾かなくなって泣きを見るので特にスポイトが威力を発揮する。「一滴」加えたい時や「数滴」欲しい時、そして「数滴より多いちょっと」が欲しい時……じつは結構幅のある「ちょっとの量」を自在にコントロールできます。
ぱっと見の分かりやすさが欲しかったので、中に入れた溶剤の瓶からラベルを剥がして切った貼ったして移植してみた。これで間違わない。ラベルは瓶の中身を空にした後ドライヤー等の温風で(溶剤類は引火性なのでライターとかの火であぶるのはNG)軽く温めるとノリが柔らかくなって簡単に剥がせる。

ガラス製なもんで扱いが自然と丁寧になったりもする。何も考えなくてもフタにスポイトが付いているのはハケ付きスミイレ塗料にも通じた便利さがある。
別にポリ製の安いスポイトを使ってだってできるんだけど、大事なことはそんなんじゃない。幼稚な感想だけれども「ちょっと特別な道具を使ってる」ワクワク感があって楽しい。そういうのが(も)大事。だって趣味の道具なのだから……。
