この色に惚れてジェット機のプラモを塗る/タミヤアクリル「XF-19スカイグレイ」

 プラモデルに色を塗る、という作法を覚えたころ、タミヤからアクリル塗料が発売されました。エナメルの「パクトラタミヤ」と打って変わって大きなボトルに入ったその塗料は、塗りあがるとカサカサの艶消しに仕上がる。その質感に魅了されたホル塩少年でしたが、飛行機、それも現用ジェットに塗るとなると、「飛行機特色」というズバリその色が揃う他社ラッカー系塗料につい手が伸びてしまっていました。

 大人になって模型から離れ、家庭を持つようになって、いつか復帰するときには可能な限り無臭で、と思っていたところ、秋友克也氏の『リビングで塗れるプラモ水溶きアクリル筆塗りテクニック』なる本に出会い、タミヤアクリルの筆塗りという軸が自分の中にできました。

 タミヤアクリルには他社の塗料のような「現用機用の特色」なるものは存在しないため、近似色や混色で対応せざるを得ないのですが、その似た色を探すあるいは作る作業もなかなか奥が深く楽しいということに気づき、それが高じてエアクラフトグレーで2本も記事を書いてしまうほどに……。

 そしてついに、タミヤアクリルで一番好きな色「XF-19 スカイグレイ」を塗りたいがためにキットを作ろう、という域に……。選んだのは韓国アカデミー社1/72ミグ23戦闘機。まだソビエト連邦が「鉄のカーテンの向こう側」と呼ばれていたころに設計されたキットですが、可変翼機にもかかわらず部品点数は少なく、一晩の作業で全体塗装に入れるシンプルさが気に入りました。

 塗装は「アクリジョン」のベースホワイトを下地にし、原点回帰の”水溶きアクリル”で薄めのスカイグレイを塗ってはドライヤーで乾かし……を繰り返しました。ただへそ曲がりなホル塩はどこかに自分流を入れたくなり、部分的にスカイグレイとXF-2フラットホワイトを1対1で混色したものをかぶせて自然乾燥させ、あえてムラが起きるように塗りました。胴体後部の下面がそうなのですが、GSIクレオス、ウェザリングカラーのグランドブラウンともイイ感じに馴染んでいて、スカイグレイ一色で単調となりがちなところにいい味を加えてくれました。

<meta charset="utf-8">ホル塩(ほるしお)
ホル塩(ほるしお)

宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代です。
以前は雑食でしたが、3年前に制作活動復帰後、1/72の第二次大戦以降、ステルス以前の航空機を作っています。
リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでも十分幸せです。