スマホで!無料で!プラモを撮る!キレイな白背景写真を絶対にうまく撮影したい人のための「三種の神器プラスワン」/セッティング編

 白背景で完成したプラモをパチリ。スマホだとなんだか暗い。どうしてだ。照明を足す?撮影ブースを買ってくる?それだけでは写真は明るくならないよ、という話を書いたのですが、もっと白背景をパキッと見せたい人のために、ダイニングテーブルの上ですぐに始められる撮影法をシェアします。

 写真撮影ってすごくたくさんのファクターがあるのでどうしても難しい話になりがちなんですが、なるべくシンプルに行くぞ。まずはなぜか無料で使える「モバイル版Lightroom(ライトルーム)」をダウンロードしよう。話はそれからだ。
モバイル版Lightroom(iOS用/App Store)
モバイル版Lightroom(Android用/Google Play)

▲全然シンプルじゃないLightroomの撮影画面。多機能すぎてヤバい。いきなりコレ全部覚えるのは大変!

 Lightroomというのは写真の現像/編集/管理をするためのアプリですが、ここでは「高性能カメラアプリ」として撮影から使うことにします。今回はそのへんの話を一回すっ飛ばして(使っているうちにだんだん理解できるようになってくるので、撮影と編集の具体的な方法は続編で解説)、まずはダイニングテーブルの上にどんな撮影セットを組めばいいかを一緒に見ていきましょう。

▲撮影環境を真横から見た図。照明、背景紙、レフ板。この3つだけで撮ってみよう。

 用意したのは背景紙。A3の写真用光沢紙がストックにあったのでそれを使っています。「手元にあるのがA4サイズ」とかだとどう頑張っても幅5〜10cmくらいのものしか撮影できないし、とにかく背景紙は環境の許す限り幅の広いものを用意してください。光沢にこだわらなければコピー用紙とか画用紙でも良いし、スペースや予算に余裕があるなら繰り返し使えて充分な大きさのあるPVC製バックペーパーを買うのをめちゃくちゃ推奨します。

 そして背景紙は後ろからぺろんとRを描くように机に垂らします。紙を支持するものはなんでもいいので、ひたすら大きな半径でゆったりと机に舞い降りるのが吉。「大きなRにすると手前が狭くなるから」などと言って、背景紙をギュッと小さなRで折り曲げてしまうと背景の明るさが全く均一ではなくなってしまい、同時に撮影可能範囲が信じられないくらい狭くなります。コツは「低い位置からスタートして、大きなRを描いてなるべく前方に平らで広いスペースができるよう敷く」ということです。

▲左が「余裕のある背景紙の使い方」。右が「奥行きが足りない時に陥りがちなミス」

 どれくらいの高さから垂らせば背景が切れてしまわないかは、スマホのカメラを実際に覗きながら確かめてください。俯瞰で撮影するならば案外高さは必要なくて、本当に重要なのは幅だということがわかるはずです。

 照明は被写体の奥、上方にひとつ。天井に大きなシーリングライトとかがあるならそれでも撮れなくはないですが、デスクライトがあればそちらを使いましょう。筆者はIKEAのデスクライトに昼白色のLED電球をくっつけて使用しています。

 スマホできれいな写真を撮る上でもっとも重要なのは「光量」と「光源の質」です。とはいえ、写真が暗いからと言ってむやみに安い照明を足しても結果は絶対に良くなりません。太陽はいつだってひとつ!まずは「充分に明るい照明をひとつ、被写体の奥上方からバシッと入れる」が基本のキです。

▲これで撮影の準備は完了!モバイル版Lightroom起動!カメラマークを押してカメラを立ち上げ、撮影してみよう。

 レフ板はスチレンボード(これも特別な意図がない限りデカければデカいほど均一に光を跳ね返してくれます)。そんなもん手元にないわい、という人はひとまず上の写真みたいに白いティッシュ箱とかを近づけても暗い部分の光を補う役割は果たしてくれます。

 レフ板の効き目はカメラを立ち上げたスマホの画面でリアルタイムに確認できますが、とにかくありえないくらい被写体に近づけましょう。画面の中にレフ板が侵入しないギリギリまで寄せるのがスマホ撮影では重要っぽい。

 そしてLightroomのカメラを立ち上げ「ホワイトバランス手動取得完了!ISOは最低に固定、シャッタースピードはオート、クリッピングのインジケーターON!露出補正+1EVヨシ!セルフタイマー発動ヨシ!」という過程を経てついに撮影された画像がこちら。

▲撮りっぱなしの画像でこれ。スマホで撮ったにしちゃあキレイ。ちょっと眠たいね。
▲モバイル版Lightroomでコキっと鮮やかさを足して、自分好みの締まった感じを出したのがこちら。

 ということでいきなりセッティングから撮影方法まで行くと書いてる方も読む方も大変なので、まずはここまで。ダイニングテーブルの上に「照明・背景紙・レフ板」の3つさえ用意できれば、白背景の写真はスマホでもしっかり撮影できる……というのがわかって、かく言うオレもホッと胸を撫で下ろしているところです。

 ではこれらの配置がわかったところで、カメラはどんなセッティングにすればいいのか?ということと、撮影後にどうやって清潔感とコクのある写真に仕上げるのかは次回シェアいたします。今日はこの記事を参考に、アプリのインストールをした上で、「照明・背景紙・レフ板」の3つが手元に用意できるかどうか、家の中を探して回ってみてください。そんじゃまた。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。