

「昔は作ってたよな〜」って言葉。プラモ趣味のアニキたちならぽろっと口に出る言葉かもしれません。俺も「艦船模型」がまさにそれ。プラモ趣味を一度辞めそうになった時に、自分を復員させてくれたのが艦船模型だったのですが、あの時夢中になってガンガン作って以来、艦船模型を特に重巡洋艦や戦艦、空母といったボリュームのある艦船模型は特に触っていませんでした。そして「艦船模型のウォーターラインシリーズが50周年なんだぜ」と聞くと、なんだかムズムズ。久しぶりに海に出たくなってきました。もう一度、あの時の自分との対話が始まります。「俺ってどうやって艦船模型を完成させてたっけ?」
選んだのはハセガワの「青葉」。重巡洋艦はまもなく戦艦とも言えるデザインと、限られた船体の中に各タイプの特徴的な艦橋や重装備が搭載されていて「異様なやる気」を感じられる艦種で好きです。こうやって「いざ鎌倉!」とやる気状態で箱を開ける瞬間はいつだって最高です。えい!

艦船模型は昨今、国内・海外メーカーともに「高解像度」「パーツの細分化」とプラパーツで恐ろしいほどの再現度を狙ってきています。凄いキットなのですがちょっとだけしんどい。「箱パンパンのアンパンマン!」って箱を開けた時に独り言を言っていた私のように、「これ作れるのかな〜」「完成までの道が見えない」と頭を抱えていた方も多いと思います。

しかし現在の高解像度時代のキットより、少しだけバックすると俺のような「パーツ少なくて、ある程度いい感じにシャープで、パーツもぴったり合う」というワガママキッズの声を叶えてくれるキットがいるんです。2000年〜2007年くらいまでに発売された艦船模型です。考証などは現在のキットとは異なるかもしれませんが、パーツ数も多過ぎず、成型も綺麗だし、1/700スケールで十分にかっこいいディテールが味わえます(記事の最後にリンクを貼っておきますね)。なんでこの時期で区切っているかというと、2008年にフジミ模型から「金剛」という怪物キットが爆誕するからです。俺とnippperのライター・けんたろうくんとの間で、「フジミ金剛の前と後ろ」と言った感じでよく話しています。この話はまたnippperでお届けしようと思うので、その機会に。ハセガワの青葉も2007年に発売されたキットで、パーツ精度も問題なし。もう一度海に出るには最高の重巡キットでしょう。説明書を開いて、いざ出港です。

でかい船体に小さなパーツ。色を塗ると考えたりするといきなり迷宮に入った感覚になると思います。艦船模型の説明書は刺身で味わう完成までの道のりは乗っていますが、あなたが料理して自分の船にする航路はあなた自身でイメージするしかありません。他の模型もそうと言えばそうかもしれませんが、飛行機や戦車模型よりも「どこまで組むと楽なのか? どこで一旦手を止めるか」などの手順が艦船模型はイメージしにくいかもしれません。そこで今回は、この青葉で「僕の航路」を描いていきます。僕の艦船模型航路が次のあなたへのバトンになるかもしれませんね。
今回のテーマは「説明書全体を見て、ほぼ軍艦色で塗装できるパーツだけガンガン組む」です!! 一番色分けがある船体に、構造物はまず乗せません。乗せまくると「塗るの大変じゃん!」となり頭を抱えてしまうからです。

そこでまずは説明書をよく読んで、ほぼ軍艦色の塗装だけで済む甲板上の構造物を一気に組み上げます。

そしてもう一つのポイントは「機銃やボートダビット」と言ったパーツは切り離さずランナーに納めた状態にしておくと良いと思います。大きな構造物に接着できるなら接着してOKです。甲板に直貼りするような箇所のものはランナーに納めたままにして、ランナー状態で塗装後に貼るとよいです。


組んだパーツの保管から塗装へとスムーズに移行させるために、僕は100円ショップのまな板を使っています。どう使っているかと言いますと……


なんで「木」の板にするかと言いますと、持ち手としてぐるぐる回したりしながら塗装している時に反ったりしないので塗りやすいからです。あと、1回買えばほぼずっと使えます。こんなに大きなまな板でなくても、大工センターに売ってる細長い板とかでも良いです。僕は近所に100円ショップがあるのでこれでやっています。

これで甲板上の構造物の組み立てはおしまい! 塗装の準備まで一気に行くことができました。これで「船体」に集中できます。艦船模型は「甲板上の構造物」と「船体&甲板」と切り分けて進めてください。そして最後の最後でこの2つの要素がマリアージュすることであなたの前にかっこいい艦船模型が爆誕しますよ。それでは、次は船体をやっていくぞ! またね。

