ウイングスパン365mm。大きな飛行機プラモを作る楽しみ

 大きな飛行機のプラモデルを作ると、この趣味の振れ幅の大きさみたいなものに感心します。いつもは手の中に収まる程度の大きさのプラモデルを作りますが、今回はタミヤの傑作機シリーズから「No.28 アメリカ空軍 フェアチャイルド リパブリック A-10A サンダーボルトII 」を選びました。

 ……ええ、スケールを間違えて注文してしまったのですが、これも何かの縁というもの。ウイングスパン(主翼の幅)365mmというのはB4サイズをほんの僅かに上回る大きさですが、それ以上に大きく見えるのはなぜでしょうか。

 異様な大きさのA-10はまず流し込み接着剤が隅から隅まで流し込みきれないのが面白い。普通に「まじ?」って思いますし、こういう微妙な違いがスケールの大きさというのを教えてくれます。要所要所をタミヤセメントの通常タイプで接着して、具合を見ながら流し込み接着剤で固定していきます。エンジン部分はコンパクトな双眼鏡みたいだし、当たり前のように翼は大きく、ボディもちょっと身近なものでは例えきれない大きさがあります。

各々のパーツを接着して飛行機の全貌が明らかになってくると、これはもう作業スペースに置くことができない。膝の上で猫を抱きかかえるようにしながら脚回りを接着して、さらに武装も吊り下げて……といった具合で製作は進みます。

 ちょっと普段作らない大きさなのでパーツ点数もそれなりに多い……とはいえ、およそ1/3はミサイルなどの武装に費やされています。土日にフル回転で作ると骨が折れそうな感じがしますが、金曜の夜にテレビでも見ながら先に武装だけ組んでおくとそのあとは非常にスムース。この大きさのA-10をプラモデルとして成立させるための最低限のパーツ達はテンポよく出来上がり、あっという間に完成します。

 その感触はまるで洋食屋の大盛りのとんかつ定食のよう。味が濃く、気づいたら完成している面白さ、その割に機首下部の主脚をつけるパーツはギリギリまで貼り付けなくても大丈夫な設計なので最後まで保留しておいて、自分が仕込んだ重りが尻餅をつかない程度の重量なのかを確認できるのが素晴らしい。私は50gの分銅一個で済ませました。

 冒頭にも書きましたが、大きい飛行機を作るとプラモデルという趣味が手元で完結するだけではないということがよくわかります。机からはみ出る巨大なプラスチックの塊を作ることで得られる面白さは、作ってみると本当によくわかります。

■キッチントマト
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クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。