空飛ぶ君に憧れて。

 こんにちは!たまごんだよ。今年の梅雨入りはなんだか早そうですね。

 今日は平日だけど仕事はお休み。そして梅雨入り前の最後の快晴らしい。こんな日は自慢の愛機・モトコンポでお出かけしちゃおう。ずっと行きたかった場所、ずっと会いたかった「彼」がいるんだ。

 小さなバイクでトコトコ走って来たのは「あいち航空ミュージアム」。県営名古屋空港や大型ショッピングモールに隣接した航空博物館で、オープンは2017年とまだまだ新しい施設です。存在は知っていたけれどなかなか来る機会がなかったこの場所、私が世界中で一番好きな旅客機が目玉として展示されているのです。

 それがこちら、YS-11(ワイエス-イチイチ)です。日本が戦後初めて設計開発した国産双発ターボ・プロップ輸送機で、1950年代の開発当初から令和の現代に至るまで数多くのドラマがありファンも多い機体です(なんと機体の構想や設計には零戦の生みの親・堀越二郎氏も携わっているのです)。

 実は私、静態保存機とはいえYS-11の実機を見るのは今日が初めて。憧れの機体を前にして大興奮な一方、予想はしていましたがこんな感情も芽生えてきたのです。

 「あぁ、空を飛ぶYS-11に乗ってみたかった」 「空を飛ぶ君をこの目で見てみたかった」 と。

 なぜならこのYS-11、運用開始から半世紀以上が経過していることもあり、今や空を飛ぶことができる機体は片手で数えられるほどに減ってしまっています。さらに昨今のコロナ渦で航空祭などのイベントに足を運べる機会も無くなってしまったため僅かに残された ” 生きているYS-11 ” を見るチャンスも期待できなくなってしまいました。

 やっと実物に出会えて写真にも収めることもできたのに、心はなんだかモヤモヤ。でもきっと大丈夫。僕らには模型がある。

 バイクの暖機運転を終え、ミュージアムからトコトコ走って行きつけの模型店へ。入店しまっすぐ向かったのは飛行機プラモデルのコーナー……あった!ハセガワの1/144 YS-11のキットだ。

 ついさっきまで見ていた航空自衛隊所属のモデルとは異なりますが、まさに今求めていたもの。箱を両手で握りしめ、他のコーナーへ寄り道すらせずにレジへ向かいました。

 模型店を出て次に向かったのは、空が広く見えるお気に入りの公園。陽も傾いてきたけれどまだまだ大丈夫。早速ココで組み立てちゃおうか。そっと箱を開けると、つい先ほどまで眺めていたカタチが1/144サイズになってキレイに収まっています。

 そして愛機・モトコンポはシートを収納すると机に早変わりするのです。今日ついに実物を見ることができたYS-11のカタチを、今度は手で感じながら組み立てていきます。(たまごんは特殊な訓練を受けており、常に模型用工具一式を携帯するよう教育されているのです)

 そうして完成した真っ白なYS-11を、紙飛行機を持つかのようにやさしく持ち、空へかざします。

 さすがに青空工作だったので細かなパーツは無理に取り付けず、デカールも全く貼れていませんが、その姿は私が憧れた 「青空を気持ち良さそうに飛ぶYS-11」 まさしくそのもので、戦後から現代に至るまでの日本の空を、たくさんの人たちの夢や希望を背負い力強く駆け抜けたこの旅客機のことがさらに愛おしくなったのでした。

たまごん
たまごん

ごく稀に真面目にプラモデルを作るらしいが、基本的には酒の力を借りながら夜な夜なミキシングでモンスターを生み出す等の活動に力を入れている。