
nippperでも何度も登場している傑作工具「NAZCA スタンピングスポンジ」。長い持ち手の先にスポンジがついていて、手を汚さずに模型に細かな傷を描いていく「チッピング」というテクニックをお手軽に楽しめます。チッピングとは、装甲や塗装が擦れて剥がれたような小さな傷を表現する塗装方法。模型にリアリティを加える人気のテクニックです。
このスポンジのスイートスポットを、ついに見つけました。それが「側面」です。


1セットに5本入っていて、先端には目の細かなスポンジがついています。そこに塗料を含ませて、模型にスタンプするようにポンポンと当てていくと、まるで小さな傷ができたような表現が簡単に作れます。

この形状を見ると、つい「天面」を当てたくなります。実は僕も、つい最近までそうしていました。もちろん天面でも問題なく使えるのですが、この写真のように塗料を含ませて押し当てると、スポンジが当たっている場所が少し見えにくいんです。さらに天面はスポンジの中でも一番広い面なので、意図していない場所に塗料が触れてしまうこともあります。

でもスポンジなので、当然ながらどの面でも使えます。そこで試しに「側面」を当ててみました。するとこれが驚くほど使いやすい。スポンジが当たっている場所が見えやすく、当たる面積も小さいので、角やエッジといった「ここだけ傷をつけたい」というポイントにピンポイントで塗料を乗せられるのです。

こんな風に側面にチッピングするためのブラウンを含ませます。

パーツの角だけにポンポンとスタンプできます。今までよりもずっとコントロールしやすい。側面でポンポン……「側面ポンポン」こそが、僕にとっての最適解になりました。

NAZCA スタンピングスポンジは、模型の傷表現をとても手軽にしてくれる便利なツールです。ずっと愛用していたにもかかわらず、自分の中の固定観念に縛られて、実はまだ自由な使い方ができていませんでした。もしかすると、あなたの工具箱の中にも、まだ別の可能性を秘めた道具があるかもしれません。たまにはじっくりと、いつもの工具を眺めてみるのもいいものだな……。そんなことを改めて感じたのでした。