

あまりに身近すぎる存在で、いざ細部やディテールを思い出そうとすると結構わからなくなる、それほどまでに身近な存在、それがバスです。身近な乗り物が実際に手頃な模型として出されると、なんとなく欲しくなってしまうのが我々のサガではないでしょうか。電車やクルマ、バイクなどなど……

それまで1/32が主だったバス模型のジャンルに、2020年からアオシマが1/80で新しいバスシリーズを展開しています。1/80といえば鉄道模型で見られるサイズ。そのバスシリーズで、東京都交通局、大阪シティバスに続いて選ばれたのがなんと東急バス。まさに自分の住んでいるところが東急バスのナワバリで、「知ってるバスじゃん!」ってパッケージを見た瞬間に口をついて出てしまいました。

撮ってきましたよ、パッケージと同じM1862を……! 模型を組んで気づいたんですが、右側面運転席下の三角形の窓がかわいいですね。現在はラッピングとオリンピックナンバーで運営されています。

実は作れるのは4台で、二子玉川駅-目黒駅の黒02とたまプラーザ駅発着のた41路線の2種4台です。たまプラーザも一時期よく行ってました。


デカールは内装用までめちゃくちゃ充実していて文字も読めます。気合が入ってますね。

車体は上側が一発成型。見ただけでああ路線バスだってわかりますね。






もうランナーを見ると、これこんなんだった!の嵐です。つり革や座席をよく再現しようとしてるんですよ。パーツひとつひとつ切るたびに、あのバスがはっきりとしてきます。

座席の配置もじつはこだわってます。この路線では横向きの優先席がないんですよ。さらにこだわるなら、座席の肩についた手すりとか、シートの模様などにこだわっても楽しいでしょう。

座席などのパーツは多いですが、組み立ては本当に簡単です。あっという間にあの知っているバスが出来上がります。

しかもバスのドアが開けられるんです。前部の乗車ドアは差し替え式、後部の降車ドアはスライド開けられます。しかも、ギミックはそれだけではないんです。

なんと、乗降時に段差をなくすため車体を傾ける”ニーリング”ができるんです。ちょっと左のほうにバスが下がっているの、わかりますか?

秘密は後部のスイッチです。これを押すことで、タイヤが下がった状態で固定されます。タイヤハウスに入った左側と、タイヤが浮いた右側がわかると思います。こんなテクノロジーを作った三菱ふそうと、こんな再現を思いついたアオシマ、みんなスゴイぞ。

本当に身近なあれこれの解像度って、模型で作るとより深く知ることができて、改めてモチーフに会ったときにこれ模型で見たところだ! と反復して、より豊かな気持ちになれるのがよいところです。アオシマのバスシリーズは手頃なサイズにディテールやギミックがギッシリで、バスを愉しむにはとても良いアイテムです。6月発売の横浜市交通局も期待しています。