
大人になる前は、ロボットは二足歩行のものこそがいちばんカッコいいと思っていました。世の中にそういうものが多くあふれているぶん、下半身が戦車になっているような異形のものって、なんか「他と違うな」と思ってイマイチピンとこない部分があるというか……。なぜ二本足とは違う形状になっているのか、その理由がわからなかったからでしょう。
ただ、大人になるにつれて何をどう見聞を広めたのかはわからないですが、二足でなくともかっこいいと思うようになりました。「二足よりも特化した機能性があるようだ」と機能を想像できるようになったり、身近な工業製品との連想が容易くなるのかなとか。ARQUEBUS ADD VE-40Aは戦車や掃除機のような雰囲気の下半身にひかれて購入しました。

上半身の中でも胴体に関してはディテールがしっかり入った大柄なパーツがバシバシとハマるのが気持ちが良い。どんなロボットもこんな風に作れるぞ、というノウハウがあるような気がして、バンダイの強みを感じます。太いパイプ状のピンは昔と明らかに違うし、こうすれば、穴にはめ込んだときも具合よくピンが変形するだろうなという形から進化がうかがえます、そもそも折れにも強くなります。太い接合部は強度も出るし、外すときには折れにくい。本当によく出来ています。

さらに面白いのは頭のアンテナパーツで、これがもうぐにゃりと曲がる柔らかさ。細いパーツを折れにくくする工夫だけでなく普通のプラスチックと同じランナーにくっついているのもすごい。
下半身の組み立てに入ると、一気に完成が近づいていきます。作業自体はあっという間ですが、ここにこそ VE‑40A ならではのプラモデル的な魅力があると感じました。

まるで大きな船でも組んでいるのかと思うほどサイズの大きいパーツが、テンポよくバシバシと組み上がっていくのが気持ちよく、それぞれのパーツの接続方法も工夫されていて、特にサイドのエンジン部分が “ボールジョイント+通常のダボピン” の二点で固定される構造は、いざはめ込んでみると「なるほどな」と感心させられるポイント。

完成品は、びっくりするくらいカッコいい。ただし、デカい。だからこそ際立つ異形さがかっこいいから嬉しくも悩ましい。見るたびに「場所をかなりとっているが、だからこそのかっこよさ……」と存在感でこちらの興味を引くのが魅力だと思います。