何度作っても楽しい! プラモハートをオープンにしてくれる「タミヤ 1/48 M10 駆逐戦車」。

 私、M10が好きなんです……。

▲M4シャーマンとはまた違った魅力があるんですな〜。M10


 それはまだスケールモデルを初めて間もないころ、お店でふと手にしたのがタミヤ1/48MMシリーズでした。お値段お手頃、タミヤのクオリティ、ちょうど1/144のキャラクターモデルを思わせる10cmサイズ……。始めたばかりのスケールモデルをつまんでみるには魅力的なパッケージすぎる内容でした。

▲砲塔に天板がない! この漢らしさが「オープントップ」ってやつよ!


 M4シャーマンやIV号戦車など、ひととおりのキットを触ってから現れたのがこのM10でした。対戦車を担う”駆逐戦車”という名前の響きも強い、そしてM4より車体も、砲身も大きく強そうで、さらに足周りは共通という内容。オープントップなのもちょっとくすぐられました。


 中にはプラモデルでおなじみのランナーと、このゴロンとしたダイキャストシャシー! 初めて見た時「おお、最近のAFVは重量感(物理)のためにこんなものまで入れてるのか!?」と思ったものです。接着には瞬間接着剤を使います。


 ディテールはじつにシャープ。M10は、1/35キットに先駆けること10余年、1/48の方が先にキット化されているんですね〜。この車体のパーツの構成は後の1/35にも活かされたのか、ほとんど変わらない構成です。

 砲塔は特徴的なボルトが歪みなくディテールとして成型されています。斜めの面に丸いボルトをキレイに垂直にモールドするの、マニアならちょっとニヤける部分。さすがタミヤです。

 1/48のM10にはフィギュアは付属しませんが(クルーなどは別売のアメリカ歩兵 GIセットにあります)、そのかわりドラム缶やジェリカン、荷物などのアクセサリーが付属します。パッケージや組立説明図などを参考に、デコレーションしてみましょうということですね。

 プラ製の履帯は組み立てのヤマ場です。でもサスペンションのローラーと履帯がしっかりと固定できる様に軸と穴が用意されています。これでかっちり接着できます。あとはうしろから前へと落ち着いて組み立てればなんとかなるでしょう!

▲車体内部の床パーツ! オープントップ車両なので、砲塔を覗き込むと床がチラッとみえるんですね〜


 ということで車体が完成しました。M4シャーマンとここまでは同じですが、中央に床板を敷いてところで「M10」の新たな章がはじまるわけです。

▲ダイキャストシャーシと車体上部をドッキングだ! ネジネジ
▲蓋をして合体完了

車体の上下をつなぐのはネジ止めで、しっかりハメたらフタをします。2本のネジでガッチリ上下がピシッと合わさるところはなかなかすごい。

▲小さいから無くさない様に、箱など下に置いてパーツをカットしよう!


 車体に植えるボルトは、パーツをカットした時に円形を損なわないようにアンダーゲートになっています。じつはこのボルト、M10のアイコンでもあります。

 細部のパーツを取り付けて、M10が完成です。このM10、オープントップなのもありますが、防御力を下げてでも攻撃力に特化した車輌なんです。さきほどのボルトは「追加の装甲がつけられるように」、という配慮で砲塔や車体全体にあるのですが、なんと後期型では廃止になっています……。

 立派な砲身や視界のよさを得るために、いろいろなものを引き換えにしていたというのは、なんとも大きな個性でした。組み立てたあとでM10についてもっと調べたとき、こいつの絶妙な立ち位置を知ってより楽しくなった思い出があります。歩兵、M10、そして航空機。アメリカはいつだって単体の性能よりチームの能力なんだ。

 それにしてもオープントップのおかげで、この内側に覗く部分がけっこう楽しい。塗装までいくと、後部にかかった弾薬の薬莢が金色に光ったりして、なかなか映えるものがあります。

 手のひらサイズに凝縮されたM10の魅力。オープントップのよさ、組み立てやすさ、集めやすさ、あらためて組んでもあっという間に組み上がってカタチも大好き。やっぱりM10は魅力がたっぷりです。ぜひ1/48のお仲間に加えてあげてください。それでは〜。

けんたろう
けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。