艦船に関しての知識って全然ないのですが、半年ぐらい前に初めて艦船模型、タミヤ1/700「島風」を作った時の組み立てる楽しさが忘れられずに、何か面白いものは無いかと悶々としていたところで出会ったプラモがこちら。
ピットロード 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-101”むらさめ”です。
艦船模型の魅力って、そのスケールの小ささに情報量がドカ盛りしてることだと思います。1小節の中に意味のある音符がびっしり入っている喜び。ジャズピアノで例えるなら、大波のようなスイングしたグルーヴの中を縦横無尽に凄まじい音数で弾きまくるオスカー・ピーターソンのようです。
そして艦船模型の1/700スケールという小ささは逆に言えば、自分が大きく、まるで大仏にでもなったかのように錯覚させるおもしろい効果もあるんじゃないでしょうか。私の身長175cmに700を掛けると1225mですからね。大仏どころか、マクロス艦の強行型とほぼ同じです。でけぇ私。
細かいものが何故魅力的なのかは謎が深まるばかりですが、幼い頃によく見たウォーリーをさがせとか、ふしぎの海のナディアのOPで光るブルーウォーターの細かく綺麗な紋様とか、夢中で見入ってしまうことがありましたね。
よーし、塗装してみようかな~と思ったんですが、諸事情でしょう。説明書のどこにも塗装指示が書いてませんね。それならこちらにも考えがあるのよ。
艦船模型なんですが、組立てに不思議な楽しさがあって、ゲームに例えると『シムシティ』とか、『どうぶつの森』みたいな感覚に近いですね。最初は何もない平地なんですが、チマチマ進めていくうちに道路が出来、建物がモリモリ建っていき、町や都市として機能するようになるのです。小学生の頃、夏休みのにやった植物の成長観察にも近い。ピクロスとかクロスワードにも近いですね。とっちらかった例え話ですが(笑)、とにかく、育っていくんですよ。私の中に明確なビジョンがある訳ではないのに、半自動的に複雑な構造体があれよあれよと出来上がっていく様は見ていて面白く、愛着が湧いてくるのです。
組み立てにはそれなりに体力と気力を使うので、立て続けに作りたいとは思わないですが、少し時間を置いたらまた作りたくなる予感がしています。ちょっと良いピンセットを新調しておこうかな。
1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。