フランスの歯触りはParis Parisしてる?

  WOOD PROという「家具界のREDWING」って僕が呼んでるメーカーがあって、これがめちゃくちゃ良い。建設現場の足場に使われた木材を家具に転用したOLD ASHIBAシリーズというのが雰囲気満点な上に安くて最高。今、安めの家具で木材を使ったものを探してもこういう骨太なものってなかなか見つからないので探している人はぜひチェックしてください。

 なぜこういう話をしてるのかというと、我が家の飾り棚はこのシリーズのベンチを使ってるからです。典型的なコの字型のベンチなので汎用性はとても高く、素っ気ないけど味がある素晴らしいインテリアです。しかも色も選べるのでさらに加点。

 こういう素材そのものの面白さってずっと好きで、例えばジーパンだとかジャケットの手触りとか風合いとかをどうしても気にしてしまいます。しなやか、ゴワっとしてる、ふわふわしてる……けどなんか柔軟剤を使ったようなヌメッとした柔らかさ……。安かったり高かったりする理由がなんとなく分かって、気に入ったり気に入らなかったりします。手に入れやすい価格で質感も良いものっていうと、気品漂う柔らかさよりも使いこんだタオルのようにゴワっとしてるものの方が多いかな。ハンカチとかでもアメリカの生地を使ったものは水をたっぷり吸うようなガサガサ感があるものは、そういう道具としての信頼感があります。柄も楽しいものが多い。

 プラモデルもニッパーの刃を入れたときに「パチン」と景気良く切れるのと「ヌメッ」と少し柔らかなものがあります。タミヤとminiartなんかを比べるとそんな感じがしますが、どうでしょうか。

 そんな中で忘れられないのはエブロのルノー4フォルゴネット。硬質感の漂うパリッとした薄いグレーの成形色とプラの風合いにいつもと違う何かを感じたのですが、とてもパリパリしていたのを思い出します。極細のパスタのようなカリッとした感じのせいか、繊細なパーツたちも気持ちシャキッとしているように見えて、作っていてとても楽しかったのをよく覚えています。カーモデルというと、ついつい憧れのスーパーカーとか空力を感じさせるデザインが多いかと思いますが、実際にはこういう車が一番街で見かけるのではないかと思います。

 『からくりサーカス』のワンシーンで語られた「フランス人はいつもフランス料理を食ってるのかと思ってた」みたいな話が記憶が私の記憶の片隅に朧げながら残ってますが、普通に街を走っていそうな車なのに、なんだかオシャレに感じるプラモをいつもと違うパリパリ感を味わいながら作るのも楽しいと思います。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。