家から出ずにGo toトラベル/プラモデルで眺める清水寺が10倍愛おしくなる方法。

 模型店だけでなく観光地のお土産屋でも見かける神社仏閣のプラモデル、木造建築がプラモになるってどんなキットか気になりませんか? わたしも気になるので買ってきました。いいでしょ。

 さっそく中身を見てみると、ざっくり地球の一部が入っています。天地創造の次がスタート地点です。

 1パーツの大きな地面、しっかりしていて作った後も安心の土台。隣の長い階段も形成されてます、この階段も清水寺の一部と設計者は思ったのかもしれません。この土地に今から世界遺産を建立すると思うとワクワクします。

 清水寺と言えば張り出した舞台を支える大きな木製の骨組み。本物は一本一本組み合わせて作られていますが、プラモデルになればこの通り!一本一本組まなくても大丈夫!そして数パーツ組み合わせれば「あの土台」が組みあがります。ランナーとパーツの切り取り位置さえ気を付ければ、あなたも世界遺産の宮大工!

 こんな風に大きなパーツで全体が構成されているかと思えば、石灯籠や手すりは別のランナーに小さなパーツで構成されています。

 作るのが大変なところはパーツを大きくして組みやすさを優先しつつ、人が実際に手に触れそうなところは小さなパーツで……。清水寺に行ったことがあれば「ああ、あの手すりがこんなサイズになるんだ」と指先から実物を思い出すこともできます。そう考えると、この石灯籠はある意味スケール原器とも言えるのかもしれません。元の素材ごとにランナーの色分けがされている気配りも嬉しいポイント!

 そして説明書にはしっかりした注意点が書かれていて、さらに日本語の横に英語での説明もしっかり入っています。海外観光客への需要もきちんと見込んだものなのかも……。いやはや、グローバルですね。

 で、説明書をしっかり読みながらちょっと組んでいると、風景の一部として見ていた清水寺の土台が「実はちゃんとした構造物だった」ということが指先から脳になだれ込んできます。もちろんこのプラモはデフォルメされて構造の中心部をハショッているわけですが、「建造物らしさ」はしっかり演出されています。

 そしてもうここからは「ほーーーっ」とか「へーーーっ」などと、組み立てが少し進むごとに新鮮な体験をすることになります。

 最後に屋根を取り付ければ……。

 建立しました!手の上の大地に清水寺が誕生です。

 それでは新鮮な体験が醒めないうちにさっそく……(自宅で)Go to トラベル!!

 完成品を片手にグーグルストリートビューで・・・

 清水寺に到着!!……あ、これは……。

 見た!!作った!!知ってる!!!!

この景色も・・・

 なるほど!!こんな感じか!!

 お城やお寺などの建物のプラモデルは、他の多くのプラモデルのように「動くもの」をモチーフとしていません。しかし、こんな風にいつでもグーグルストリートビューでホンモノを眺めに行けるという特徴があります。プラモを作って小旅行気分。思い出の土地や行ったことも無い土地も、どこにでも行けるとしたら……。さぁ、次はどこへ行きましょうか。

RC-Daddy
RC-Daddy

1970年生まれ、ジャンルを問わない雑食モデラー、自作も少々、最近はガレージキットフィギュアが中心