遠き日の思い出。模型。サムライ。

▲ジャケ買いしちゃった……ミニアートの1/16「サムライ」です。

 自身の記憶をたぐってみるとサムライ(鎧武者)の思い出といえば、5歳の頃、親父が奮発して買ってきたバカでかい七五三の武者鎧の飾り。狭い家に自分と同じ背丈ぐらいの黄金聖闘士みたいな武者鎧が所狭しと鎮座していたのを覚えています。その時はありがたいとも何とも思ってなかったけれど。

 小学生の頃、夢中で組んでいた武者頑駄無もそうですね。天星七人衆の時期。幸運なことにボンボン派の友達が多くてよく見せ合ってたっけ。

 時はだいぶ過ぎて社会人2年目。タイミングをうまくあわせて上司と出張で青森に行き、ねぶた祭りで鎧武者の人形灯籠を見た。上司が旅館で「これが営業仕事の醍醐味やで」と教えてくれた。

 お城や博物館はあまり行かなかったので、実物を見た記憶はほとんど無いですね。ああ、全部模型だ。今まで意識もしなかったけど、確実に「鎧武者の模型」は私の心を豊かにしてくれていたのか。そんな思い出が蘇るトリガーになったのが最近なんとなく衝動買いした模型のサムライでした。

 超乱暴に言えばミリタリープラモです。サムライトルーパーです。鎧の形から見るに、平安時代あたりの武者の姿です。こちらのサイトがわかりやすいので参考までに。またひとつ賢くなってしまった。

 斬る、貼る。これの繰り返しで武者が出来上がっていく様は単純に楽しかった。難易度は結構高かったけれど。

 七五三の兜鎧より全然小さいし、武者頑駄無みたいに色分けされてない。ましてやねぶた祭りの灯篭のようにビカビカ光って動きもしない。しかし、私がいままで見てきたどのサムライの模型よりサムライです。

 眼光鋭く、いまにも何かを斬りそうな緊張感を湛えている。命のやりとりをする、生々しい生命力を感じる。外連味無しの迫力。単純に評価するなら、これはまさしく「カッコいい」ですね。

 今すぐ色を塗りたい。思いついちゃったんですが、1色塗るだけで、めちゃくちゃ強そうにする方法があります。

▲シタデルコントラストのフレッシュティアラーズレッドを……
▲スパッタリングだ!

 説明しよう。スパッタリングとは短く切ったりした硬めの筆に塗料を含ませて、指や竹串でハジいて飛び散らせる塗装テクニックだ!プラモの箱の中や新聞紙を敷いてチャレンジしよう。はじく方向を間違えると自分が塗料まみれになるので要注意!(筆者は2回ぐらいやったことある)

▲殺気……

 ちょっとホラーな思い出になりましたが、このプラモを見るたび、”忘れかけていた思い出を思い出したこと”を思い出すようになったのでした。またね。

ハイパーアジア
ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。