
タミヤのミリタリーミニチュアシリーズの代表と言えば戦車模型ですが、その他にも軍用バイクや装甲車などの多様な模型がラインナップされており、タミヤの公式ホームページの製品一覧を眺めていると、偶に「なんだこれは」と興味を惹かれるような面白メカがあったりします。今回はその中から1/35 M577コマンドポストをご紹介!

M577コマンドポストはアメリカ軍の軽装甲指揮車。車内から立ったまま指揮通信を行えるように天井が高く設計されているのが特徴です。車両の前方には通信装置用に発電機が備え付けられています。このキットにはテントセットや斧やロープやシャベルなどの備品も付いています。左右には大きな木製のパレットなんでしょうか。それからなんと、操縦士1名の他にも4名の兵士が机を囲んで作戦会議をしている様子を再現できるみたいなので、これは非常に期待が持てますね!

コマンドポストの組み立ては、この大きな箱型のシャーシにパーツをどんどん付けていくような形で進行していきます。パーツの付け忘れが無いように注意しながら、説明書の指示に従ってリラックスして組み立て作業を進めていきます。キャタピラで走る装甲車なので、まず大量の転輪を用意しましょう。無心で転輪を生産しまくる、それは癒しの時間でした。



私は基本平日はお仕事で土日休みの社会人。組み立て作業は帰宅後の楽しみとして、毎日仕事終わりに少しずつ進めていました。背面のハッチに細かいパーツを付けたり、車体上部にロープやフックを取り付ける作業は、ピザ生地に具を乗せる作業のようでとっても地味でした。しかし他の部分と重ねる場面で、今まで取り付けていた部品に機能的な意味が与えられると同時に外見も一変したのには感動させられました。あぁァ~気持ちいい~。

ゆったり作業をしていたので遅めに完成。私はこの後ろ姿がごつくて好きなんですよ。後ろの大きなハッチは今は裏側からマステで止めてありますが、実際に開ける事もできるんですよ!パカパカ空くのが嫌な人は接着しちゃえばOKッス。

このキットの目玉の一つ、4人の兵士。個人的にはコマンドポスト本体よりもお目当てだったりして。作戦会議中の情景をそのまま再現できるので、写真撮影が本当に楽しいです。時間を切り取ったようなこのセットを360度自由に観察できるのはプラモデルならではの他にはない面白さです。

私の毎日の楽しみであった組み立て作業が終わってしまいました。あの有名なタミヤのミリタリーミニチュアシリーズにもまだまだ知らない謎メカや変わった形の模型があるみたいなので、今後も長く楽しめそうです!ちなみに今回楽しんだこのキットはNo.71ですが、その発売は1975年10月になるそうです。嘘だろ、どういうことなの…。それではまた次回!ばいばい!