In Box Review: 童友社 1/200 日本の伝統美 金閣寺

 中学3年生のとき、鹿苑寺金閣を見て「ひどく小さいな」という感想を持った。あれっきり再訪していない金閣を見に、プラモ屋さんへ。棚でよく見かける童友社のプラモがそこにはあった。1/200と言われても、プラモだと言われても、どれくらいの大きさのものがどんな風に入っているのかついぞ知らないのだから、開けて確かめるしかない。


 ハコの中にはどどんと建物が入っているのかと思いきや、真っ先に目に飛び込んでくるのは金閣を建立するための土台。茶色くて、なんだかうまそうだ。

 手前の平らなところはおそらく池であり、四角い区画の周りに林立する小さなカヌレのような出っ張りは、おそらく縁側的な部分が池に張り出しているのを支える柱の基礎を示しているのだろう。

 おなじ茶色のプラスチックで屋根や手すりがパーツ化されている。実際の金閣の屋根は、茶色い(そしてトップの写真を見れば分かる通り、その裏は金色だ!)。こういうのはプラモを見て、本物を見て、比べてみないと気づきにくい。金メッキされたプラモは、おそらくここも金色になっているのだろう。さて、どっちがホンモノに近いのかな、なんて考えてしまう。

 青いシートは水面を表現するためのシールで、カット済み。グリーンのパウダーとスポンジが入っていて、これらをうまくちぎったり振りまいたり接着したりすることによって、植栽を表現せよという指示が説明書にはある。そんなにうまくいくだろうか。

 金色であってほしい壁の部分はアイボリーのプラスチックで成型されている。よくよく見ると、意外とディテールはシャープだ。

 屋根の頂点に掲げられた鳳凰も可愛くパーツ化されている。まるでセイコーマートのロゴのような柔らかさだが、なんせ1/200スケールである。遠くから見て、「ああ、金閣があるな」と思わせるにはじゅうぶんな造形だろう。

 同社の屋形船を作ったときにも大変楽しませてもらった「障子貼り」の工程がここにも。自分で説明書の白紙部分を切り取り、枠となるパーツに貼り付けるのだ。さて、このプラモでは少し実験したいことがある。

 まずは、パッケージのなかがどうなっているのかをこうして沢山の人と共有するのも、このサイトの楽しい目的のひとつなのだということお伝えして……続きはまたこんど。

<em><a href="/author/kalapattar/">からぱた<br></a></em><a rel="noreferrer noopener" href="https://twitter.com/kalapattar" target="_blank">@kalapattar</a>
からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。