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俺のガンキャノンを「歴戦」に!!ガンプラウェザリング作戦。グレーのパーツがカッコ良くなる魔法のダシ「レイヤーバイオレット」。

▲グレーのパーツがさらにカッコよくなるダシ、お届けします

 ガンキャノンにウェザリング塗装を施し、男前の歴戦モビルスーツへと育て上げる「ガンプラウェザリング作戦」。(前回の記事はこちら

▲土や泥汚れのウェザリング前の下準備として赤い装甲を退色!フィルタ・リキッドの新色グレーズレッドのレビューもしてます

 雨だれや、ホコリ汚れ、ダメージなど、多くの人がイメージする汚し塗装の前段階の基本塗装で色味の変化をつけておくと模型に表情が出ます。そのひとつの手段が「フィルタリング」と言う薄い塗料のレイヤーを一枚パーツに被せる手法です。Mr.カラーでお馴染みのGSIクレオスからはフィルタリング専用の塗料「Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド」と言うものも発売されています。前回はそのフィルタ・リキッドの新色、「グレーズレッド」でガンキャノンの「赤」をフィルタリングして表情をつけてみました。

 次は関節部。グレーです。僕はグレーには「紫」をよく合わせます。グレーと紫ってすごく相性が良いです。それを教えてくれたのが、ガンダム書籍の中で僕が色の教科書とも言う感じでずっと参考にしているこちらの1冊になります。

▲KADOKAWA(当時は角川書店)より2003年に発売された「カトキハジメ デザイン アンド プロダクツ アプルーブド ガンダム」です

 2003年までに、カトキハジメ氏が関わったマスターグレード、ハイグレードユニバーサルセンチュリー、GUNDAM FIX FIGURATIONの3つのプロダクツを中心に描いた画稿や、カトキハジメ氏が監修し、モデラーが作り上げたトライアルモデルなどが多数収録されています。各モビルスーツの色がとにかくカッコよくて、僕は当時20歳でこの本を手にして、ひっくり返っていました。

▲黒や茶で何も考えずにスミ入れしてきた僕。スミ入れの色を変えるとこんなに立体物ってカッコよくなるんだ…と教えてくれたのがこの本のウイングガンダムでした
▲全身のブルーにうまく調和したグレーバイオレットの関節色。ここから僕は関節色の一番手としてよくグレーバイオレットを使用するようになりました
▲白ですがただの白じゃない。グレーや赤にも淡いレイヤーがかかっているようなガンダム。一見ベタ塗りに見えそうですが、スミ入れ(これもフィルタリングの一種なんですよ)時の拭き取りなどにより生まれたフィルタリング効果もありすごく色気のある塗装になっています
▲マスプロダクト商品として、バイオレットや淡いブラウン、ブルーなどでスミ入れやフィルタリングするとカッコよくなるぞ!立体物で教えてくれたのが「GUNDAM FIX FIGURATION」。その色やモデルのお話も掲載
▲nippperのライター、ハイパーアジアがVer.Kaの色と向き合った人気記事!こちらも合わせてぜひ!!

 と、なんだか難しそうな感じでお話をしていますが、この本の中で僕が感じた「グレー+紫のかっこよさ」を取り入れて、実際に自分でやってみよう!と言うのが今回のガンプラウェザリング作戦です。模型誌や資料本ってそのためにもありますもんね。では僕のガンキャノンのグレーに紫のフィルターをかけてみようと思います!使用するのはGSIクレオスの「Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド レイヤーバイオレット」です。

 リンクはブルーですが、リンク内で色を選択できるので、是非チェックしてください。

 全く難しく無いです。フィルタ・リキッドのレイヤーバイオレットを塗って、綿棒で拭き取るだけ。それだけでグレーに紫のレイヤーが加わります。

▲左がレイヤーバイオレットでフィルタリングしたもの。右の足裏はグレーの塗りっぱなし。これだけ表情に差が出ます。お手軽にグレーに紫の色味を足すことができました
▲バックパックや、砲身のような筒状のパーツも紫で影が描かれ、より表情豊かに。グレーに色気が出ます

 汚し塗装をしてしまうと、濃い色やテクスチャ系の塗料が乗り、ベース色に変化を与えることが難しくなります。ですのでグラデーション塗装や、フィルタリングと言った塗装は「ウェザリング塗装の下準備」として行っておきます。ですのでこの状態は写真のRAWデータのようにまだパッサパサです。このグラデーションやフィルタリングがこれからのウェザリングしたときにすごく効いてきますよ〜。これから一番楽しい「ウェザリング塗装」に行ってきま〜す。それでは、アディオス!!

 

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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