Ver.Kaの色を科学する。/プラモデルと色をめぐる冒険 ~選ばれし塗料たち~

 ウイングガンダムVer.kaをパッケージイラストのようなイメージで塗装したい!と思い立ち、勢いに任せ塗装したところ見事玉砕した前回。

 反省に反省を重ねてミルフィーユ状になった今週の私はひと味違います。今回は論理的です。ロジカル・アジアです。パッケージの色を分析していくことにしますよ!できらぁ!果たして……?

 まず、カトキ氏の美麗なイラストをよく観察してみましょう。こちらから見て左斜め上に照明(太陽光ではなさそう)が設定されていて、パープル系の影が落ちていますね。また、曲線の部分はグラデーションがきれいにかかっていますし、直線のパーツは角度の違う面ごとに色がくっきり分かれています。フムフム……。

 そこで各色ごとに、明るい部分・中間の部分・暗い部分の色がどのような色で構成されているのかパソコンのフリーソフト、色だし名人Proを使って抽出してみることにしました。

 カメラで撮ったパッケージの写真JPEG(厳密には正確な色ではない)を取り込んで、上の画像のように適当な部分の色を選択します。するとRGB(色を構成する赤・緑・青のデータ上の数値。0~255段階の組み合わせで色を表現できる)が抽出できますので、それをカラーチャートにまとめてみました。

 6種類の色【白・グレー・赤・青・黄・緑】の部分を明るさごとに3色ずつつ抜き出したのが表の左半分です。白2と白3ははほぼパープルといってもいいですね。背景がまっ白なのに白いガンダムが見栄えするのはこういうことです。グレー3なんかもほぼパープル。赤については、赤1の薄い桜色から赤3のワインレッドの様な色へ。青2、3もけっこう紫が入った青です。黄3なんてほぼオレンジで、黄1はレモンイエロー。なるほど……。

 しかし、こんなに色を使い分けて塗装するのは結構厳しい……そこで、RGBの平均値をとってみたのが表の右半分です。明るさごとに面積比が違いますのであくまで参考ですが。しかしこの色どっかで見たことあるな……もしかして「セイラマスオ専用カラー」に似てる……??

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▲早速取り寄せました

 プロモデラー・セイラマスオ氏が使用する独特の色を再現したのがこの塗料。白くくすんだ色はけっこう雰囲気が似てる!じゃあ、これで塗ればOK!?いやいや、それではただVer.kaをセイラマスオカラーで塗っただけ……もう少しだけひねりたいのよ……様々な葛藤の中、導き出した一つの答え……カトキ氏といえば……。

 『バーチャロンカラー』

 これです!カトキ氏はバーチャロンのデザイナーとしても有名。ガイアノーツから発売されているバーチャロンカラーはまさに「カトキハジメ専用カラー」と言えます(ホントか?)。ちょっとまてよ……。さらにこのバーチャロンカラーを下地に使い、その上からセイラマスオ専用カラーでモジュレーション塗装(陰影をつけるようにグラデーション塗装すること)すればかなりパッケージのイメージに近くなるのでは……!?って、そんなことできるのか!?いや、出来る出来ないじゃない。やってみるだけさ。冗談は無しだ。俺はクソ真面目な男だ。

▲赤・青・黄のトリコロールはこの組み合わせで良さそう!

 しかし、バーチャロンカラー、パープル系があまり無いんですね。そんなときはパープル系の豊富な「ボトムズカラー」の出番!(もはや何でもよくなってきた)白とグレーの部分はこんな組み合わせで塗ってみましょう。

▲貴様、塗りたいのか!?

 白い装甲にはボトムズカラーのパープルを下地に、前回ガンダムの白にはバッチリ使えることが判明したクラッシー&ドレッシーのラベンダーを仕上げで使うことにしました。右の2色は武器などのグレーの部分で使ってみます。

 ちなみに今回はガイアノーツさんのHPからガイアカラーのカタログをダウンロードしてずーっとにらめっこしていました。塗装見本も載っていたりしてめちゃくちゃ見やすいです。ありがてぇ……。

 次回、「絶対モジュレーション塗装黙示録」。来週もハイパーアジアと地獄に付き合ってもらう……。

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ハイパーアジア
ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。オタクとプラモデルの関係性を哲学するのが趣味。noteではオタクによるオタクの為のプラモデル感想文を執筆中。