クリーンに完成させる楽しみの他に、劇中で激しい戦いを経た後の姿をプラモに投影してみる“汚し塗装”、模型の世界では「ウェザリング塗装」と呼ばれる塗装法です。
どんなことをするのかといいますと、「砂や土、オイルなどの汚れを塗装で加える」、「ダメージ傷を描いてみる」、「装甲の色を退色させてみる」などです。ウェザリングの技法は上げ出したらすんごい数のテクニックがあるのですが、nippperでお届けした「ガンプラウェザリング作戦」では、この方法を知っておけばいい感じに汚し塗装ができるぞ!と言うものをピックアップしてみました。ぜひ以下の記事リンクをチェックしてウェザリング塗装を楽しんでください!
ウェザリング下準備。ウェザリング塗装をするときは基本色より明るめに塗っておくと良いです。その理由は汚れの塗料は暗いものが多く、汚れの工程が進んでいくとドンドン暗くなっていくからです。ガンキャノンも明るめに塗装しています。さらにここではもう一歩進んで、装甲の退色感を「フィルタリング」と言うテクニックで表現してみました。
関節パーツなどのグレーに色味を足すと、ガンプラに表情がグッと加わります。それを教えてくれたのが、この記事の中でも紹介しているカトキハジメ氏のイラストや立体物です。完全にカトキ氏のイラストのイメージを再現することはできないですが、お手軽に雰囲気を出せる方法をこの記事で紹介しています。ここまででウェザリングの下準備は終わりです。
ダメージって実際にパーツを引っ掻いたりするの?とよく聞かれます。そのような方法ももちろんあるのですが、塗料を引っ掻くと失敗したときの修正が大変です。そこで、傷は描きます。どんなツールや塗料で傷を描くのか?ここでは誰でもいい感じに傷を描ける方法をご紹介します。
傷を付けたら、ここからウェザリング塗装でも一番楽しい「砂汚れや土汚れ」を塗っていくゾーンに入っていきます。この工程が一番ウェザリングをしている!って体感でき、目の前にあるプラモがまさに歴戦の風貌に変わります。
砂や埃の汚れを纏わせると、全体が白っぽくなりメリハリがなくなります。そこで最後にあなたが際立たせたい筋彫りやディテール部分に影色をスッと流してあげましよう!全部のディテールにやるとパキパキになりますので、ミゾが深い場所だったり、特徴的なディテール部分に流してあげると良いと思います。こうすることで、各部にメリハリ&良い感じの汚れが演出できてカッコ良いくなります!
今回の記事で使用したマテリアルは模型屋さんや量販店で比較的手に入りやすい定番のマテリアルになりますので、すぐ実践できると思います。ぜひ記事を参考にウェザリング塗装を楽しんでください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)