
細長い胴体にちょこんと突き出たコクピットの窓……。数々の機体開発を経てたどり着いた研ぎ澄まされたスタイル、それが疾風です。

見よこのストレートなシルエット! 定規でスパッと引いたようなラインがステキ。機首から少しだけコクピットに向かってラインが登っていくのも面白いところ。
疾風(はやて)、というのは愛称で、四式戦闘機というのが実際の名前です。1は隼、2は鍾馗、3は飛燕でこれが4。隼と鍾馗は同じ中島飛行機が開発した戦闘機ですね。連合軍からは「Frank」と呼ばれました。




ボディや翼には凸モールドでパネルラインが表現されています。現在ではあまり用いられない手法ですが、重なり合うパネルを表現した表面の調子はなかなかのものがありますね。



このパーツがハ45エンジン(誉)。完全なら2000馬力と、それまでのエンジンに比べ圧倒的なパワーを出すスゴいエンジン。完全なら……。烈風もこの系列のエンジンを採用しています。烈風の記事はこちらをどうぞ〜。


ハセガワの疾風はスラっとした実機の形状をよく再現しています。色を塗らないとまるでモノクロ写真の実機のようですね。実際の色は、おなじみ緑色に赤い日の丸のものもあれば、枯れ草のような渋い緑もあり、そして無塗装銀などバラエティに富んでいます。

緑色で日の丸がついていたら、「これってゼロ戦?」なんて言っていた時代はもうおしまいです。プロペラの枚数も違えば、この研ぎ澄まされたスタイルが手でわかるのが模型の良さです。疾風とともに、新しい緑色で日の丸のついた飛行機たちの世界に飛び立ってみましょう!!
