模型店でも文房具屋さんでも45度と30度のデザインナイフが置かれていますね。模型店で売っているデザインナイフと刃のセットには「30度刃」がセットになっていることが多く、多数の人は「30度使い」になっていると思います。45度ってどんなことに使えるんでしょう?そこで今回は、45度刃も愛用しているライターのまいど!さんに聞いてみました。
とがり具合が結構違いますね。 またかなり微妙な話ですが、先端の形状も少し違います。
30度刃は皆さんもよく使っている通り、細かい作業に向いている刃です。紙を細かく切り出して切り絵などをする時にも使用されます。ですので、先端で硬いものを切ったりカンナかけすることはあまり想定されていません。
45度刃は刃先がとがっていないので、繊細な作業には向いていません。刃の先端の強度が30度刃よりも段違いに高いの が特徴です。ですので45度刃は以下の作業にとても向いています!
1/カンナかけ
どのジャンルでもデザインナイフのカンナかけを使用しますが、特に1/700艦船模型では多用します。1/700艦船模型の場合、「エリア88」ではないですが、 「的に対して弾がデカすぎるんだよっ!」 って言いたくなるんですね。 紙やすりや棒やすりはパーツに対してヤスリがデカすぎるんです。そこでデザインナイフでカンナ掛けして合わせ目とかパーティングラインを消すわけです。
30度刃でもカンナがけは可能ですが、繊細な刃先はブレを生じることがあります。45度刃はガッチリと安定するので、使ってみると全然違いますよ。
2/エッチングパーツの切断
エッチングパーツは薄いとはいえ、金属です。丈夫で、押し切れる方が向いています。また、30度刃の形状だとあっという間に折れて先端が使えなくなります。接地面が大きな45度刃は、垂直方向に力を入れやすいのがメリットで、広範囲を大胆にカットしたり、少し厚めの素材を切削したりする際にぴったり。エッチングパーツのカットにはもってこいなのです。
刃先の繊細さを活かした30度と、丈夫さでカンナがけや押し切り作業に向いている45度刃。どちらも模型製作にはよく出てくるシーンだけに、それぞれの刃をはめたホルダーを準備して置くと、用途に合わせてデザインナイフの取り回しもしやすいですね。45度刃を使ったことない人はぜひこの機会に使ってください。