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英国で眠る名機を、あなたの部屋に。「ハセガワ 1/72 三菱 キ46 百式司令部偵察機 III型」レビュー

 ”One of the most elegant aircraft of World War Two”
 総評された飛行機が日本にはありました。それがこの「三菱 キ46 百式司令部偵察機 III型」(以下百式司偵)です。今では百式といえばガンダムですが、およそ80年前に百式は、美しい姿で日本やアジアの空を飛んでいたのです。

 そんな百式司偵をサクッと楽しみたいあなたにおすすめのキットが、先ごろハセガワより限定生産アイテムとして発売されました。それが今回ご紹介する「1/72 三菱 キ46 百式司令部偵察機 III型 甲 改造防空戦闘機 独立飛行第17中隊」です。新規のデカールとメタル製の20mm上向砲がセットされています。

 キットは2000年に発売されたものがベース。ちょうど25年前になります。2000年以降のプラモなので、パーツ精度も高く、組み立ても問題ございません。そしてデカールも本キット用のスペシャルマーキングを新規にプリントしたものなので鮮度抜群! ビシッとマーキングが貼れますよ。

 また本機体は改造防空戦闘機として現地改修されたタイプを再現しています。そのアイコンとも言える20mm上向砲を、精度と強度を増したメタル製パーツで再現しているのです。

 まず胴体のパーツ構成がユニーク。百式司偵は、タイプによって機首の形状などが異なります。そのため機種がスッパリとない形状の胴体がセットされています。

 エンジンが二つある双発機というのも、この飛行機のかっこいいポイント! プロペラも細いタイプと、後期に改修された幅広タイプがセットされています。

 飛行機のプラモでちょっと組み立てが面倒な脚部もほぼ1パーツで成形されています。このように、このプラモは細かなパーツが少なくて、組み立てで苦労するところがほぼありません。

 コクピットもとってもあっさり。キャノピーを装着して塗り分けたら、ほとんど中は見えなくなるのこともあり、1/72スケールならこのくらいの情報量でも問題ないです。むしろあっという間にコクピットが完成するのがありがたい! コクピットの前部と後部には、胴体にしっかりと接着できる軸も用意されているので、胴体との接着時にズレることもありません。

 機首がない状態で胴体と主翼が合体します。まるで鳥人間コンテンストのような機体形状です。この胴体と翼の合わせもバチピタで、とても気持ちよい組み立て体験を味わわせてくれます。

 そして機首とのご対面。III型は段差を無くして完全な流線型にした美しい機首が見どころ。その機首がガッチリと貼り合わせされるように、糊代もしっかりと用意されています。多くの人が美しい機種を綺麗に接着できる工夫が成されているのです。

 素晴らしいシルエット! しっかりと機首が貼れました。エンジンも排気管パーツが1パーツで完成する形状となっているのが見事。あっという間にエンジンが完成します。

 締めのクリアーキャノピーをセットしてみると……。あまりにも美しい飛行機が爆誕します。クリアーパーツの精度も抜群で、機体とピッタリ合います。胴体上面の半分がクリアーパーツになるこの美しさは、素組みだからこそ味わえます。このままで飾っていても、確実にあなたのお部屋の宝物になること間違い無しです。

 そしてそんな百式司偵は今、イギリスのコスフォードにあるロイヤルエアフォースミュージアムで静かに翼を休めています。博物館でも非常に丁寧に管理され、愛されているその存在には胸が熱くなるものがあります。そんな素敵な飛行機をぜひ、この夏にプラモデルで楽しんでください。それでは!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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