
ザックザクッと強力に削れる代償としてパーツに深い傷を残す粗目(180番〜240番)の紙やすり。使う場面があまり無い。という声も聞いたりしますが、僕は好んで使用しています。(nippperのフミテシも240番は大好き!!使いまくってくたっとした240番は大好物)

例えば硬い瞬着を削る時。傷を恐れて320番〜400番位を初手に選ぶと中々削れずにいる内、パーツの余計な所を削ってしまったり、なんだか歪になってしまった…といった経験はありませんか?

そんな時こそ粗目の出番です。深い傷を残しながらも強力な切削力でブレること無く硬いも柔いも根こそぎ慣らします。上の写真も角がピシッと出ていますね。

ここからがポイントです!粗目での削り出しをもう少し削りたいな〜ってタイミングでやめて、「320〜400番」に持ち替え切削をしてください。瞬間接着剤の部分だけや、パーツを一皮剥いた状態、つまり傷があまり深くならない状態で傷ならしに切り替えるのがポイントです。すると素早い切削と傷の慣らしが効率良くでき、比較的粗めの紙やすりだけでも上の写真の様に綺麗な面になります。
ところで。この残った傷の具合を許せますか?許せませんか?テカテカの艶有り仕上げにしたい場合は難ありですが、つや消し~半光沢での仕上げを予定している場合は十分行けると思います。この辺の塩梅は人それぞれかもしれませんが、私は大丈夫です。

バシッと面出しがしたい。そんな時も恐れず粗目を選ぶ”勇気”が勝利の鍵に…

作業時間の短縮もそうですが、高い切削力によりヤスリを当てる回数が最少で済むので角を”なめてしまう”リスクが最小限で済みます。最少手数がそのまま精度に繋ります。

粗目の紙やすりに触れる機会があまり無かった方も、試しに一度使ってください!!もちろん切削の初手を全て粗目に任せる必要はありませんが、「強力すぎる威力が最善の結果をもたらす。」そんな場面も案外あります。それではまたお会いしましょう〜。