名前は奇抜でも整面向きの正統派。シモムラアレック「ぐるぐるBAR」

▲名前だけじゃなんだかわからない工具がきたぞ!


 見慣れない吊るしの販売形態、目に入るのはドンと効能が書かれた紙。しかしよく見ると製品は一番下に小さく収まっている。それがこのぐるぐるBARの販売形態です。職人堅気で工具コーナーに一味のスパイスをお届けしているシモムラアレックの逸品です。

▲むき身の金属がころんと下部に収まっている


 パッケージから取り出すと、もうすぐにこれがなんなのかわかります。馬のくらのような、カーブした金属の表面にびっしり刻まれたヤスリ目。そう、金属ヤスリなんです。

▲ずずいと寄ってみましょう。ひし形のヤスリ目が見えます。こちらは600番相当の製品ですが、1000番相当もありそちらはもっと細かい目です
▲当然下り坂にもびっしりヤスリ目があります。つまり表面ならどこを使っても削ることができるんですね
▲サイズ感としては手のひらよりちょっと小さい感じで、とても軽い感じです
▲この製品を持ってみて一番最初に手にフィットしたのが、バーの湾曲を利用した人差し指で押さえる持ち方です。実際に使っていきましょう
▲金属ヤスリの使い方としては、押すときに削って、あとは離すという方法が基本です。前後にゴリゴリ動かさず一方向に押し出して削ります
▲こうすることでむやみにあてがってヤスリ目状の傷を表面に残すことがなくなります。600番相当と言いつつ、結構削れますので、なかなか小気味よく作業が進みます

 金属ヤスリはこのように「押し出して削る」が基本なのですが、このぐるぐるBARは一味違います。どの方向でも削りやすいように調整がされているんです! これによりさまざまな削り作業に柔軟に対応してくれます。すごいぞぐるぐるBAR!!

▲さきほどは金属ヤスリ原則の一方向で削ってみましたが、紙やすりのように前後に動かして削ってみましょう
▲金属やすりの常識を破る削り心地。こうしたヒケを取りエッジを立てる整面作業では、紙やすりのようにぐるぐる使えます
▲そしてこのぐるぐるBAR、目詰まりしづらい性質を持っています。メラミンスポンジでなでるだけでキレイになりました
▲その秘密は溝がU字状なので、削りカスがひっかかりにくいんですね。そう思って観察すると、従来の金属ヤスリより溝自体が広く見えてきますね

▲ぐるぐるBARのほうを台に置いて押し付けて削る、という方法もあります。ちょうどカーブのおかげで立ち上がるので、削る場所がわかりやすい。小物を処理したいときはとくに便利

▲カーブの部分も、当て感がわかりやすいのでスポットで当てて使うにはちょうどいいですね。表面のヤスリ目に使わない部分はない!
▲親指を中心に置いて、人差し指と中指でカーブ部分をつまむスタイル。小さめの部品の整面ではこんな持ち方になりました。いくらでも使い方が出てきますね


 シモムラアレックは転輪君などピンポイントで強い工具を生み出すイメージですが、こちらのぐるぐるBAR、名前のわりに汎用性がとても高いです。小柄な身を工具箱に潜ませるとなかなか出番の多い工具になるでしょう。オススメですよ!!

▲戦車の転輪パーツのパーティングライン処理に特化した秘密兵器
けんたろう
けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。